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ー海上ー14
「お前の親父さんは優しいっていうんか? それとも、俺達の事を分かっておるっていうんかなー?」
そう雄介の方は嬉しそうに話すのだが望からしてみたらこの家にこんな所があるなんて知らなかった事だ。
流石の望もこんな所から逃げ出したい気持ちになっているようなのだが今日は完全に酔ったフリまでして雄介の事を誘ったのだから今更逃げる事が出来ないようだ。
本当にこの部屋には大人にはグッズしかない。
それに雄介の場合にはそう言ったグッズなんかを使わずに今までは本当にノーマルでやってきたはずだ。 そこに最近では安心していたのだが、きっと、これだけの数があるのだから使ってみたいと雄介の方は思っているのであろう。
流石の望も始めて使う物に関しては少しばかり怖さがある。
「望……」
そう雄介は甘い声で望の事を呼び望の後ろから望の体を抱きしめるのだ。
望の方はその雄介の甘い声に弱い。 それだけでも甘い声が出てしまいそうなくらいだからだ。
「……お前……それ、ズルい……」
そう望は雄介に聞こえるか聞こえないかの声で言うのだが、どうやら雄介にその声が聞こえているらしく、
「何が……ズルいんや……?」
そう雄介は再び甘い声で望の耳側で囁くように言う。 望はそれに感じてしまったのか気持ち背中を逸らして体をビクビクとさせてしまっていた。
そう望の様子に満足そうな笑みを浮かべる雄介。
今日の雄介はスイッチが入ってしまってからは何かいつもと違う感じがするのは気のせいであろうか? しかも望の後ろで気持ち的に微笑んでいるようにも思える。 もしかして雄介からしてみたら大分前から望とこういう風なプレイをしてみたかったという笑みだったのであろうか? それが今日出来る事になって嬉しいのかもしれない。
望はさっきまではあんなに雄介の事を誘っていたのに、この部屋に来てからはもう完全に緊張しているようで体が強張ってしまっている状態になってしまっている。 だから先ずは望の緊張を解していかないとだろう。
だからなのか今日の雄介は望の弱い部分から責め始めるのだ。
雄介は望の後ろから望のモノをズボンの上から撫でると、
「なんや……望もめっちゃその気やんか……。 まぁ、酔ったフリして俺の事誘ってたんやもんな……そりゃ、その気じゃない訳がないもんな」
そんな雄介の言葉に望は恥ずかしくて仕方がなかったのか瞳に涙を溜めて後ろにいる雄介の事を見上げる。
「どないしたん? そんな目して……めっちゃ俺の事誘ってるやんか」
「ち、違っ……!」
「何が違うん? どこもかしこも反応しとるみたいやし、望の方が今日は期待しておったんとちゃうか?」
そこまで雄介に言われると返す言葉がなくなってしまったのか望の方は黙ってしまう。
「まぁ、否定しないって事はそういう事やったって事やんな。 ほな、今日は望のその期待に答えてあげなぁ……アカンよな?」
そこまで言われても何も返せないでいる望。
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