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ー海上ー32

「分かった……ほんなら……」  そう雄介は言うと雄介は望の体をベッドへと押し倒し、 「もう、意地悪な俺は無しな……なんか、どうも俺にはそういうの似合わないって言うんかな? せやから、もう、今日は普通に終わらせよ」  雄介は望の額へとキスを落とすと望の足を開かせて再び指にローションを付けると望の中に指を入れて望の中を慣らし始める。 「ぁ……ん!」  それだけでも望の方は十分に雄介の事を感じているのであろう。  そして声を上げながらも枕の端を掴んでいる姿は可愛く思えてしまっているのは気のせいだろうか?  そんな望の行動っていうのは雄介からしてみたら本当に可愛くて仕方がないのかもしれない。 それに、この望の性格とかだと外での望というのは真面目でカッコいいというイメージがあるのかもしれないのだが雄介の前ではこんなに乱れて可愛い姿を見せてくれる。 雄介にしか見せてくれない姿だ。  そして雄介はあまりにも望が愛おしく感じてしまったのか望に向かい優しく微笑むと望の中へと舌を入れる。 「やぁ……ちょ……ぁ……はぁ……」  その声と共に望は先程のように腰をビクリとさせていた。 「めっちゃええみたいやな……って、そろそろ挿れてもええか? 俺の方もそろそろ限界やねんて……まぁ、望のそないな可愛い顔見せられたら我慢出来なくなってくるっていうんかな?」  その雄介の言葉に頭だけを頷かせる望。 望の行動に雄介は望に向かって微笑むと、 「ありがとうな……ホンマ……なんか今日は嬉しいわぁ……」 「あ、ああ……うん……」  望の方は急に恥ずかしくなってきたのか、いつものように雄介から視線を外して返事をしていた。  雄介は望の足を掴むと自分の勃ったモノを望の中へとゆっくり挿れていく。  流石に指より太いモノというのは未だに慣れないというべきなのであろうか? 挿れる瞬間というのは圧迫感がある。 それに声を詰まらせる望。 「あんなに回数こなしてきとるのに、まだ、慣れへんのか? それとも、もうちょい慣らしてからにするか?」  そう雄介の方は望の事が心配になったのか覗き込むようにして聞くのだ。 「ん……はぁ……はぁ……最初だけだから……だ、大丈夫だから……」  望の方は息を切らせながら額に汗を滲ませて雄介に心配掛けまいと強がりを言ってみるのだが、 「口では嘘吐くのはうまいのかもしれへんけど……体の方は正直やねんからな。 でもな……ここは我慢な所じゃないねんって……ホンマはキツイねんやろ?」  雄介はそう言うと望の額に滲んでいる汗を手で拭う。 「本当にお前は……優しすぎだから。 そう、何で自分を犠牲にしてまで……。 とりあえず、たまには俺を犠牲に……してでも……」 「そんな事出来る訳ないやろ? 大丈夫やって……もうちょいだけ、望の中慣らしても……ホンマに限界がきたら、挿れさせてもらうっていう事でええか?」  その雄介の言葉に望は頭を頷かせる。 しかし今日は何回頭を頷かせただろうか?

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