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ー崩落ー42
和也は裕実の答えが出るまで腕を組んで待っていた。
暫くして裕実の方は和也に向かって顔を上げる。
「確かに……和也とは久しぶりなんでしたい気持ちは山々なんですが、今日はやっぱり和也だけのにしときますね。 望さんがで元気になった時にはちゃんと和也には最後までしてもらいますから」
その裕実の答えに和也の方は満足したのか軽く裕実に向かって微笑むと、
「分かったよ。 じゃあ、とりあえずさ、俺のは何とかしてくれねぇ? 早くしねぇと夜が明けちまうしな」
和也が窓の方に視線を向けると、和也が今言っていた通りに段々と空が明るくなってきていた。
それを見た裕実は急いで和也のモノを口の中へと含むと片手は和也のモノを掴み上下へと動かし達くのを促し始める。
「ぁ……ん……流石に暫くしてないだけあって、も、ヤバい……っ! マジでイくっ!!」
その和也の言葉に裕実の方は顔を上げると和也に笑顔を向け、
「いいですよ。 でも、和也……」
裕実は今まで和也の方に笑顔を向け、急に顔を俯け何か言いたそうにしているのだが、それをなかなか口にしようとしない。 和也はそんな様子の裕実に気付くと裕実の体を自分の方へと引き寄せ、
「裕実……好きだぜ。 本当に俺はお前と居る時間っていうのは幸せなんだからな」
その和也の言葉に裕実は目を丸くさせると和也の事を見上げる。
「なーんだよ……そのビックリした顔はさ、当然な答えだろ? もしかして、裕実が俺に言いたい事がピタリと当たったとか?」
それを聞いて裕実の方は黙ったまま顔を俯けていたのだが、もう一度和也の方に視線を向けて笑顔になると和也の肩へと腕を回すのだ。
「そうです! 和也の言う通りですよ。 本当に和也ってズルいですよねぇ。 僕が言いたい事ピタリと当ててくるんですもん」
「当たり前だろ? 俺等の関係は友達じゃねぇんだ……恋人なんだからさ相手が今心に思っている事を当てるとかさ。 それに、お前も言いたかったんだから当然なんじゃねぇ?」
その和也の言葉に裕実は和也の体を更に抱き締める。
そんな裕実に和也は子供をあやすかのように優しく裕実の背中を撫でるのだ。
「あの!」
そう突然、裕実の方は和也の方に顔を上げるのだが、和也の方はそんな裕実に何かピンと来たのか、
「話の方は後で聞いてやるからさ……とりあえず、こっちなんとかしてくれねぇか?」
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