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ー崩落ー124
雄介は少し考えた後に口にする。
「ホンマに今日は俺の好きにしてええんやな? いつもと違う俺になっても構わへんか?」
そう心配そうな切なそうな表情をしながら雄介は望の瞳を見つめる。
「改めて聞く事ねぇだろ? つーか、恥ずかしい事を二度も言わせんな」
「ほな、ええんやんな? ほなら、今日は俺の好きなようにさせてもらうで……ほんで、いつも以上に望の事気持ち良うさせて色っぽく鳴かせてやるしな」
「ちょ、な、なんだよそれは? 鳴かすって? その……なんだ? いつ、そんな事覚えてくるんだよ」
「ネットでな。 ま、望がそないな事言うんやったら、家での方が良かったんやけどなー。 一度でええから色々な道具使ってみたかったしな。 しゃーない……ここにある道具使わせてもらうかな?」
雄介は一旦、ベッドから離れると道具が売っている自販機から幾つか選び、それをシーツの波へと落とすのだ。
「とりあえず望……先ずは試してみせて……」
そう雄介にしては珍しく望に対し意地悪な事を告げる。
そんな雄介の言葉にさっき以上に望は口をパクパクとさせてしまっていた。
「望……今日は俺の言う事を聞いてくれるんやろ? それに、俺がいない時にしたくなったらどないするん? まぁ、望の性格やと自分では今までやった事がないからせぇんへんのやろうけどな。 そんな時の為に練習位しておいた方がええんと違うかな? って思ってな」
雄介はさっき自販機で買った道具の中から一つ取るとそれを望に渡す。
望はその渡された道具を手にし自らそんな道具を手にした事がない望はどうしたらいいのか? っていうのが分からないようだ。
その道具は黒く、それこそ男性のモノにそっくりに作られていた。 ただ違うのはその道具には温かさというのがない、それと機械的に振動を起こし気持ち良くさせてくれるというだけだ。
望は前から言っているのだが、そんな温かみのない道具は嫌だとは言っていたら。 今日は雄介に自由にしていいって言った分、言い返す事が出来ないでいるのかもしれない。
仕方なく望は雄介に言われた通りに、その玩具にローションを垂らす。
それにローションを垂らすと光の加減により反射してキラキラとしている。 そして手の方には望からしてみたら初めてのローション。 それはヌルヌルとした感触が残ったようだ。
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