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ー崩落ー125

「それを使う前に自分の中を指で慣らさないと痛いと思うで……そりゃ、俺と何回もやってはおるけど……それでも、気持ちよくなりたいんやったら慣らしておいた方がええのかもな」  そう望に指示する雄介はベッドの上でうつ伏せになって望の近くで見ていた。  望は、もう文句言うのを諦めたのか雄介の言葉に従い自分の指を口の中に含ませ舌を使い指に唾液を絡ませる。  だが今日の望は何かに取り憑かれたかのように、雄介の事を誘いベッドの上に膝を付き股と股の間に片手を置き体を支える格好になると空いている指を上目遣いで舐め始める。  そして、わざと水音を響かせるのだ。 「ほぉー、望もやれば出来るやんか。 めっちゃ今日は望に誘われている感じするしな。 ほな、俺の方は望に楽しませてもらうわな」  そこまで雄介は言うと、もういい感じになってきている望の指を見て、 「もう、指の方もええ感じになってきとるし、その指……そろそろ自分の中に入れてみてや」  望はその雄介の言葉に従い自分で濡らした指を恐る恐る自分の中に入れていく。  だが望の方はそういう事に慣れてない為か雄介にやってもらうよりも痛いようで、瞳を閉じてどうにかこの時をやり過ごそうとしているのかもしれない。  そんな様子に気づいた雄介。 「痛いんか?」  その雄介の言葉に望はこれでもかって位首を振る。 「ほな、怖いんか?」  その言葉にも望は首を振る 「あのな……ちゃんと人間には言葉っていうもんがあるんやから、ちゃんとそういう事口にして言うて……そうやなうと分からないしな」  望は瞳を潤ませて雄介の事を見上げると、 「……よ、よく分からないんだけど……自分じゃあ気持ち良くなれねぇんだよ。 だけど今日は雄介の言う事を聞くって言っちまったから」 「そないな事な。 ほなら、俺が気持ち良くなれるように教えたるから」  雄介はうつ伏せの状態から半身を起こすと、 「望……もうちょい足広げてくれへん? このままやと望のココ狭いし、指二本入れられないしな」  その雄介の言葉にゆっくりとではあったのだが足を広げていく。  雄介の言う事を聞くって事にはもう今日決めた事なのだから言うことを聞くしかないとは思っているのかもしれないのだが、それでも、やはり羞恥心というのはある。 「望……もっと足開いてくれへんと指も入らないんやって……」  だが流石の望もこれが限界なのか首を思いっきり振る。  そんな望に雄介は仕方なさそうに息を吐くと、 「しゃーないな……」

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