1254 / 1476

ー崩落ー128

 また暫くして今度は望が肩を揺らしているのだから雄介も方は心配して望の名前を呼ぶのだがまだ望からの返事はなかった。  だが暫くして急に望の体が震えだす。  そんな望の様子に気付いた雄介は今度は慌てた様子で望の体を揺らし、 「望! 望! どないしたん!? 大丈夫かぁ?」  そんな慌てた様子に耐えきれなくなってきたのか今度望は突然声を上げて大声で笑い始める。  そんな大声で笑い出す望に雄介の方は体をビクつかせた。  やがて望の方は笑いの方が落ち着いてくると未だに瞳には涙を浮かせ、うつ伏せの状態から体を反転させると雄介の方に体を向ける。 「お前さぁ、本当に俺に甘すぎなんだよ。 ま、そんな所も好きなんだけどさ」  望はゆっくりと体を起こすと、 「雄介……」  そう今まで笑っていた望だったのだが、今度は真剣な瞳で雄介の事を見つめ望は雄介の頰を両手で包むと望自ら唇を重ねる。 「Sな癖して……俺に対しては案外Mなお前だよな。 なら、俺からお前の事誘うしかねぇんじゃねぇのか?」  望はそこまで言うと今度は望が雄介の事をベッドへと沈ませる。 そして再び望む自ら雄介の唇に唇を重ねるのだ。  角度を変え望自ら何度も雄介の唇と唇を重ねたか分からない程、唇を重ねるとやっと望は満足する事が出来たのか雄介の唇から離れていった。 「俺もやる時にはやるんだよ」  そう言われ今まで望の行動に呆然としていた雄介だったのだが、やっと正気に戻れたのか雄介は望の体を抱き締めると、 「騙しよったな?」 「たまにはな……」  そう余裕で答える望だったのだが、急に体を雄介の手によって動かされていて気付いた時には枕の上に頭があって天井を見上げていた。 「望……ホンマ、今日は覚悟してもらうで……ほんで、望がさっき言っていた言葉を撤回させたるから覚悟しとき」  今から雄介の方は本領発揮というばかりに雄介は望の唇に唇を重ねると角度を変え何度も何度も唇を重ね望の唇を潤ませる程舐める。 息継ぎや言葉も発せられない位に立て続けに望の口内へと舌を忍ばせると望の舌を見つけそのまま絡ませた。

ともだちにシェアしよう!