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ー過去ー164

そう望は雄介に向かい、今までにはないスッキリとしたような柔らかい笑顔を見せると、雄介の方もやっと何かが吹っ切れたのか、雄介の方も望に笑顔を見せ、そして望の体を抱き締めるのだ。 「ありがとうな望……。 これからは、望に対しては遠慮なんかせぇへんし……もっともっと望の事愛すからな」  その雄介の言葉の後、二人は黙ったまま見つめ合うと、雄介は望の唇に吸い込まれるかのように唇を重ねる。 「な、望……今のうちやで……俺とキスしとる間に、中に玩具入れて……」  突然、雄介からのそんな言葉に望は一瞬目を丸くさせたのだが、頭をコクリと頷かせるのだ。  雄介は再び望の唇へと唇を重ねると、望はその間に自分の中へと玩具を入れていく。  先程、一人でやった時とは違い、あまり痛みもなく、すんなりと中へと玩具が入っているのは気のせいだろうか。  一方、雄介の方は唇だけではなく、望の唇から唇を離すと愛おしそうに望の首や鎖骨に舌を滑らせ望の体の至る所に赤い痕を残していく。  流石に服で見えそうな部分は避けてはいるのだが。 「ゆ、雄介……コレ……全部、挿ったから……」 「ほなら、自分でスイッチ入れて……自分が気持ちいいように動かすんやで……」  そう望が弱い耳側で囁くように言うと、望は体をピクリとさせ手探りで玩具のスイッチを探すと線を辿りスイッチを入れるのだ。  玩具のスイッチを入れた途端、部屋内には玩具特有の振動音が鳴り響く。  それから望は雄介に言われた通りに玩具を動かし始める。  確かに先程、望のモノの先端部分に入れておいた管の方は痛いのだが、それを忘れる位に望が一番気持ちのいいポイントに玩具が当たると、痛みではなく快感の方がどうやら勝っているのかもしれない。 「ぁ……ぁあ! 雄介! ダメぇ! はぁ……ん!」  普段はあまり声を出さない望なのだが、今日はいつもより一層声を上げ、望は雄介の事を涙目で見つめる。  今日の望はきっと本当の気持ちを雄介に打ち明けたからこそ、いつも以上に快感が体の中を巡っているのかもしれない。 「今日の声はいつもと違って、ええ声やんなぁ。 そんな声聞かされたら……俺やってその気になってくるもんやわぁ。 望……俺のと玩具とどっちがええ?」  その雄介からの意地悪な質問に望の方も小悪魔的な表情を浮かべると、 「玩具って……答えたらどうするんだよ……っ」  雄介はその望の言葉に目を丸くしながら望の事を見上げると、望がふざけて言ってる事に気付いたのか、

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