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ー平和ー84

「なぁ、ここって住宅地だろ? 逆に言えば、こんなとこで犯人たちが銃をぶっ放すわけが無さそうじゃね? だって、こんな住宅地で銃でもぶっ放したりしたら、誰かが警察に通報するのは間違いないんだから。そしたら犯人たちの家がバレちまうわけだし」 「確かに、そうやな。ま、とりあえず、犯人たちは銃をぶっ放さないことを想定したとしても、あのニュースでは犯人たちは数人おるって言ってはおったけど、ほんまの人数って何人おるんやろか? それさえ把握できれば、もしかしたら、いけるかもしれへんで!」 「……いけるかもしれないって?」 「裕実たちのことを助けに行けるかもしれないってことや……」 「んー、例え、犯人たちの人数が把握できたとしても、どうやって裕実たちを助けるんだ?」 「闘うしかないやろうなぁ?」 「って、お前、武道とかできるのか?」 「いや、俺は元消防士やしな。警察と違って、武道は習ってへんよ……」  その雄介の言葉に和也は転けそうになる。 「武道もやったことないのに犯人たちに太刀打ちできるのかよー」 「あー! そういや、中学ん時に体育の時間に柔道は習った気がするわぁ。和也だって習ったやろ?」 「確かに習ったけどさー。そのくらいのレベルであいつらに勝てるか?」 「そこら辺は分からんのやけど……今のところ裕実たちを助ける方法はそれしかないんやぞ……」 「んー、まぁ、そうなんだけどさ……」  和也はふっと正面を見ると、犯人たちの家の辺りから人影らしきものが見える。 「なんか、あの家から二人くらい出てきたみてぇだけど……どこに行くんだろうな?」 「夜だし、夕飯の調達にでも行ったんと違う?」 「そうかもしれねぇなぁ。ってことは、今、家にいる犯人たちの人数は減ったってわけだ」 「今がチャンスってことやな」 「人数は減ったかもしれねぇが……家の中にいる犯人の数が把握できたわけではねぇよなぁ?」 「ほんなら、裕実たちに聞いたらええやんかぁ。銀行強盗をした奴らは何人おったんや? って……」 「あ! それで、人数が分かったら、雄介は乗り込む気か?」 「まぁ、そういうことになるわなぁ。奴らに警戒されないように、運送業者にでも偽って、最初は行った方がええかもしれへんな」

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