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ー希望ー59
「ええ反応しとるなぁ……そりゃ、何年も望のこと抱いておるし、望が気持ちええとこは知っておるしな」
「……つーことは……狙って……!?」
「まぁ、そういうことやな……こういうことは、やっぱり二人で気持ち良うならんといけへんやろ?」
「あ、まぁ……そうだけどさ」
「何か言いたいことがあるん?」
「あ、いや……別に……。 ただ、何か悔しいかなぁ? って思っただけだよ。 雄介ばっかり……俺の体のこと知っててさ」
「そないなことかいな」
「だって、お前、なかなか俺にお前の体触れさせてくれねぇじゃねぇか……だからさ、お前のを咥えても気持ち良くさせることが出来ねぇし」
「そないなことはないわぁ。 十分気持ちええから」
「ただ、それは、好きな人にやってもらってるからだろ?」
「そないなことはないって、俺は望に口でしてもらうだけで気持ちええよ。 それだけじゃ、満足いかへんのか?」
「んー……」
「それに、俺は望の中に挿れるだけで気持ちええねんけどな」
「んー……」
「やっぱり、納得いかへんのか? ほなら、どないしたら、納得いくん?」
「……へ? あ、ぅん……まぁ、とりあえずはお前のを口で達かせることが出来たら……かな?」
「ほなら、今度の時な。 今はこっちに集中して欲しいねんけど」
そう言うと、雄介はゆっくりと腰を動かし、再び望が気持ちいいと言われるポイントを突く。
「ちょ、ぁ! いきなりっ! 動かす……な! ぁ……ん!」
「たまには俺のペースでな」
雄介はそう言うと、望の唇へとキスを落とすのだ。
雄介は望にキスをしながら腰を上下へとゆっくり動かし続ける。
やがて体を動かしているからなのか雄介の額には汗が滲み出してくる。
雄介は息を吐くと、右手で額の汗を拭う。
「やっぱ……望ん中は気持ちええわぁ……しかもな、望は締め付けがええねんで……。 せやから、むっちゃ、気持ちがええんよ。 だから、望が悔しい思いなんかしなくてもええんやからな」
雄介は望の額へと、軽く優しくキスを落とす。
「……分かったよ」
雄介のその言葉に何故か安心したのか望は雄介に向かい微笑むのだ。
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