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ー信頼ー30
「あの写真って? さっき、和也に渡した写真か? 道理で慌てて来て持って行ったと思ったぜ」
「あ、いやな……やっぱ、子供達に雄介が消防士だったって事を証明してやりたくてさ。それで、昔雄介が消防士やってたっていうのを見せてやれば、興味持ってくれるだろうって思ってな。だから、望に『雄介が消防士時代の写真あるのか?』って聞いたんだ」
「あ、ああ……成る程、そういう事だったのか」
「そいで、俺的には初めて見た写真やったから、和也にその事について問い詰めたら、隠し撮りしてた写真だって言っておって、そいで、望に何十枚も渡しておったって言っておったしな。まぁ、そんで、望にアルバムを出して貰ったんやけど、そりゃ望の性格からしたら、そのアルバムを出し渋ってた理由も分かったしな」
と雄介が惚気たように言った瞬間、望は顔を赤くしながら雄介の後頭部を拳を握ってまで叩くのだ。
「痛ったー!」
「そりゃな、あんな恥ずかしいコメントを残しているようなアルバムなんか見せたくはなかったさ、しかも、みんなの前ではな……」
最後の方は小さな声で言う望。
「ま、望にはそないな可愛い所があるっていうのが分かったし、ええねんけど。和也……今度からは隠し撮りっていうのはナシな」
「分かったって……今度からは本人の許可を得てから撮るようにするよ。誤解を招くような事はしたくねぇしな。でも、写真っていうのはいいよな? あれを開けば、昔何があったのか? っていうのを思い出す事が出来るしさ。雄介が医学部に受かった時の写真もあるんだろ? まぁ、雄介はあんま喜んでいるようには見えなかったけど、内心では安心してたんだろうな。微笑んでた訳だしさ」
「まぁな……あん時っていうのは、馬鹿みたいにはしゃぐなんて事はしてなかったけど、確かに内心では安心しておったのかもしれへんな。みんなとの夢に向かって一歩進めた時やったしな」
「まぁ、後は色々とみんなでシた時の写真も撮ってたりするんだよなぁ。そうそう、俺達の方が先に終えて、望と雄介がやってる時の事とか」
その和也の言葉に雄介は飲んでいた飲み物を吹きそうになった。
「あんなぁ、それは、流石にアカンやつやって……」
「まぁ、それは流石に望には渡してねぇけど、俺の携帯にはバッチリと残ってたりするんだよなぁ」
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