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ー信頼ー119
それから、マスコミは色んな人に声をかけ、次々と昨日のことを聞いて情報を集めているようだ。
「とりあえず、俺たちには関係ないことだから、俺、外で雄介のこと、待ってるな……」
きっとこういうことに関して、望は苦手なのだろう。体育館を出て、昨日雄介のことを見送った海の近くへと向かう。
「とりあえず、和也、僕たちも望さんに付いて行きませんか? 今、望さんを一人にさせるのは危険ですからね」
「ああ、まぁ……そうだな。 流石に自殺するような人間には見えねぇけど、望のこと、フォローできるのは俺たちだけだもんな」
和也と裕実は望の後を追って外へと出る。
本当に昨日の台風とは一変し、今日は雲一つない空が広がっていた。むしろ今日は暑いくらいだろう。
「ホント、昨日の台風が嘘みたいだな。 おかげで、今日は昨日と違って暑いぜ。 今日は逆に熱中症に注意しなきゃなんねぇ気温になるんじゃねぇのか?」
「そうですね。 気温ももう上昇してきているみたいですし、望さんのところに行く前に診療所の方に寄って、お水持ってから出ましょうか?」
「そうだな。 望のことだから、そんなことも考えずに行ってるだろうからな。 望の分も持って行こうか? あ、まぁ、水じゃなくて、こういう時はスポーツドリンクまたは麦茶の方がいいんだけどな」
二人はそう決めると、一旦診療所の方へ寄り、お水を持って望がいるであろう場所へと向かう。
そして望のことを見つけ、最初に声をかけたのは裕実だ。
「望さん!」
そう、相変わらずの笑顔で手を振り望のことを呼ぶ。
「お前たちも来てくれたのか?」
「とりあえずな……。 俺たちだって雄介のことが心配だったからさ」
「そうですよー。 僕たちだって雄介さんの親友なんですからね! なので、僕たちも望さんと一緒に雄介さんのことを待ちますよ」
「そっか……ありがとう」
そう望は何故だか裕実には微笑む。
それに気づいた和也は唇を尖らせ、
「ちぇっ! 俺だけ仲間外れにされた気分なんですけどー」
和也はこの場を和ませるような態度を見せる。
それに望はクスリとし、
「しかし、なんでだろうなぁ。 裕実には色々と言えたり素直な自分を出すことができるのにさ、和也にはできないんだろ?」
三人はかなり雄介のことを待つことになるだろうと想定し、気持ち的に日陰になっている岩場へと腰を下ろす。
「……って、それって、無意識の行動だったのか?」
「だろうなー。 ホント、そこは自分でもよく分からねぇんだけど……」
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