キスだけで何分経ったのだろうか。 雅様はしばらくして唇を離し、私の首筋に吸い付いた。 その首筋を数秒間強く吸われ、見ていなくてもキスマークを付けられているのが分かった。 そしてお互いに目を合わせ、雅様は自分の鎖骨を指差して言った。 「エリック…俺のここにもキスマークつけて」 キスマークも私も、いつか消えてしまうのに。 それなのに、今だけは私のものであって欲しいと願ってしまっている。 私は頷き、ゆっくりと雅様の鎖骨を舐め、軽く口を開き唇を密着させた。 強く吸おうとした瞬間、雅様は硬くなっている私のモノを握り、激しく上下に動かした。 急にきた快感に驚き、雅様の鎖骨から顔を放す。 「まっ―…アッ、雅様っ、ダメです…アッ」 「早くキスマークつけて」 「はんっ…手、離し…てくださッ…あっ」 根元から先端まで高速で手を上下に動かしたり、 時折手のひらで亀頭を撫でるように弄ったり、 人差し指と中指で先端を挟み滑らせたり、 「ふっ…ん、あ…やめっ―…あっ」 「ほら、早くキスマークつけて」 そう言いながら雅様は更に余った手で乳首を弄り始めた。 2箇所同時に快感が押し寄せ、体がガクガクと震える。 快感でキスマークをつけられない。 鎖骨に唇を近付けるので精一杯だ。 「はっ…ぁっ、アッ…―…雅様っ、…手…やめっ…」 鎖骨から顔を離し、雅様の目を見て止めて欲しいと懇願する。 すると雅様は乳首を弄っていた手を湯船から出し、私の後頭部へと移動させ、そのまま自分の鎖骨へ顔を押し付けた。 片手は未だに私のモノを扱いたまま、この状況を楽しんでいるようだ。 「ほらエリック、早くキスマークつけて」 「んっ、無…理っ…ふ、アッ…んんっ、は…あっ、アッ、」 キスマークを付けなければ手の動きを止めてもらえないのに、この状況に更に興奮してしまい集中できない。 雅様の鎖骨に唇が触れると、わざと手の動きを速くする。 その快感のせいで離れようとする私の頭を押さえ、鎖骨から顔が離れないようにする主様。 「や―…だ、―…あっ、アッ、は…ぁ」 そして雅様は扱いていた手を私の秘部へと移動させて指を2本挿入し始めた。 ローションの効果ですぐに奥まで出し入れされる。 「やっ、指―…動かさないでっ！」 更にその指2本で交互に前立腺を押され快感が込み上げる中、耳元で問いかける。 「キスマークをつけてくれたら止めるから。ほら、早く」 そう言って私の頭を押さえていた手を再び湯船の中に戻し、再び乳首を刺激しながら前立腺を攻め、指を出し入れする。 マズイ―… 「いや―…だ！ここで…アッ、ん…イキ…たくない！」 このままだと、絶頂に達してしまう。 ジャグジーの中に自分の精液を出すなんて絶対に嫌だ。 「頑張ってキスマークをつけて。つけてくれたら両手の動きを止めるから」 「ふぁ―…あっ、ん…は―…アッ、や…んんっ」 「ほらほら、集中して。ここでイッちゃうよ？早くキスマークつけて」 「アッ…い、やっ…はんっ―…んんっ、―…んっ」 頑張って鎖骨へ唇を付け吸い付こうとするも、その瞬間、雅様は乳首を弄っている手を私の硬くなったモノへと移動させ再び高速で上下に動かした。 「っ！！は―…あっ、ダメっ！いや…ですっ！」 指を2本出し入れされ、モノを扱かれ、雅様の鎖骨に当たる唇が震える。 「頑張って、キスマーク」 「んん、―…んっ…」 おかしくなる。 このままだと、もう―… 理性を保ちながら雅様の肌に数秒だけ強く吸い、唇を離して言う。 「つっ…つきましたっ！雅様っ！手を、…止めてくださいっ」 私がそう言うと、雅様は手を止めてキスマークを確認する。 「うーん…薄いけどギリギリ合格、かな♪」 危なかった。 そう思いながら息を切らし、雅様の顔を見た。 雅様は呼吸の荒い私を抱きしめたあと、深いキスをした。 そしてお互いに体を洗い、ベッドへと移動した。