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第2話*

 うっすらと身の危険を感じ、圭太は首を捻って怒鳴った。 「ちょっ、離せよ! お前ら、ふざけるのもいい加減にしろ!」 「ふざけてねぇよ。オレは真剣だ。圭太が、オレと竜也のどっちが好きなのか、この際だからハッキリさせたい」 「はあっ!?」 「言っとくけど、オレは小学生の時から圭太のこと好きだからな。粗チンの竜也には絶対負けねぇし」 「あっ、ひどい~! 僕だって小学生の時から圭ちゃんのこと好きだったよ! 剛志くんみたいに運動しか能がない人と一緒にしないでよね!」 「言ったな? だったら、どっちが圭太をアンアンよがらせることができるか、勝負だ!」 「望むところだよ! 剛志くんには絶対負けないんだから!」 「おい、ちょっと待て! お前らさっきから何言ってん……あっ!」  勝手なことを言い合い、服に手をかけてくる二人。シャツを捲り上げられ、ズボンを下げられ、下着の中に手を入れられてしまう。 「や、やめろっ! 変なところ触るなっ!」 「そんな恥ずかしがることねーじゃん。オレ達の仲だろ? 一緒に風呂入ったこともあるのに」 「それは子供の頃の話で……」 「子供って言っても、高校の修学旅行の時だって一緒にお風呂入ったでしょ~? 裸くらいなら恥ずかしくないよね」 「そういう問題じゃないっ!」  こんなことしていたら、祭りに行けなくなってしまう。七時から始まる花火だけは毎年必ず見ると決めているのだ。  いや、それ以前に……幼馴染みとはいえ、いきなり二人の男に抱かれてしまうのは……。 「大丈夫だよ、圭ちゃん。ただデカいだけの剛志くんはともかく、僕はテクニックにも自信あるからね。初めてでも、ちゃんと気持ちよくしてあげる」 「竜也、てめっ! ちょっと手先が器用だからって、粗チンのくせに失礼だぞ!」 「剛志くんこそ、ちょっとナニがデカいからって、調子乗らないでよね」 「お、お前らマジでいい加減に……あっ……!」  とうとう下着をも取り払われ、圭太は全裸のまま床に押し倒された。ひんやりしたフローリングが肌に直接触れ、無意識に鳥肌が立ってくる。

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