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第8話*
「い、いや……っ! お願い竜也、やめ……あ、ああぁあっ!」
ずぷん、と一気に欲望を埋め込まれ、再び貫かれる苦痛に身悶える。
剛志に比べれば大きさは平均的だったが、それでも苦しいことには変わりない。後ろから尻を固定され、同じ角度から何度も腰を叩き付けられ、再び意識が朦朧としてくる。
「も、いや、だ……っ! 助けて、くるし……!」
「もうちょっとだからね。圭ちゃん、もう少しでよくなるから……」
「ひぃッ! はぁ、あ……あうっ! いやぁ……っ!」
一体いつまでこんな地獄が続くのだろう。いい加減、許して欲しい。早く終わらせて祭りに行きたい……。
そう願っていたら、中を探っていた竜也のものが、ある一点を突き上げてきた。
「ひあぁんっ!」
ビクン、と腰が跳ね上がる。強い痺れが下半身を襲い、全身にぶわっと鳥肌が立った。
なんだ、これは。今まで痛いだけだったのに、それとは全然違う感覚がある。むず痒いようなもどかしいような甘い疼きが広がっていき、違う意味で身体が痙攣してしまう。
「あ……見っけ! ここが圭ちゃんのイイとこだね?」
「あっ、あっ! だ、だめ、そこだめぇ!」
続けて何度も同じ場所を突き上げられ、圭太は鼻にかかった嬌声を上げた。ぐったり弛緩している両腕を取られ、後ろで手綱のように掴まれ、思いっきり中を抉られてしまう。
「ひあ、あっ……ああぁ、あ」
悔しいけど気持ちいい。全身ががくがく震え、血が沸騰し、肌が焼けるように熱くなっていく。官能的な汗が噴き出し、乱れた髪が頬に張り付いた。痛みに萎えていた自身も完全に復活し、ポタポタと先走りを滴らせている。
「おい、もういいだろ。圭太、十分気持ちよさそうだしよ」
「ちょっ……!」
お預けを食らっていた剛志が竜也を引き剥がし、代わりに自分が挿入しようとする。
案の定、水を差された竜也は剛志に食って掛かった。
「何するんだよ、剛志くん! イイとこなのに、横取りする気!?」
「最初に横入りしてきたのはお前だろ。ちゃんと順番は守れよ」
快感に痺れて動けない圭太をひっくり返し、仰向けにして囁いてくる。
「オレはバックより正面の方が好きなんだ。圭太の顔、見ながらやりたいからさ」
「っ……」
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