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第10話*
「圭ちゃん、これ覚えてる? 小学生の時、圭ちゃんに初めてもらったものだよ。お祭りの帰りに三人でファミレス行った時、僕の旗と交換してくれたんだよね」
そうだったかな……とぼんやり思い出す。確か竜也が「日の丸がよかった」と拗ねたため、自分の日の丸と彼の星条旗を交換してあげたのだ。
しかし、そんなの一体どうするんだろう……。
怪訝に思っていると、竜也は圭太の陰茎を掴んで、濡れた鈴口に日の丸を突き刺してしまった。
「んぐぅ――っ!」
大事なところを塞がれてしまい、圭太はくぐもった悲鳴を上げた。
(う、嘘だろ……!?)
自分の屹立に日の丸が刺さっている。尿道を塞がれてむず痒いのはもちろんだが、あまりにシュールすぎる光景に羞恥心がこみ上げてきた。
慌てて手を伸ばして取り去ろうとしたが、竜也に両腕を掴まれて頭上で押さえられてしまう。
「だーめ。これは取らないで。しばらくこのまま楽しもう」
「……竜也。お前、昔から変な趣味してるよな」
圭太の気持ちを代弁するかのように、剛志が呆れた口調で言う。
だが圭太の方は、正直それどころではなかった。尻に剛志の楔を打ち込まれ、口を竜也の欲望でいっぱいにされ、自分の男根ですら日の丸に栓をされる。
もう何がなんだかわからない。わかるのは、幼馴染み二人に受け止めきれない法悦を味わわされていること……それだけだ。
「……やべ、オレもうイきそう。中に出していいよな、圭太?」
「あは、じゃあ僕も。口に出すから全部飲んでね、圭ちゃん?」
「んっ、ぐっ……ふ、んん――ッ!」
身体の奥に剛志の白濁を注ぎ込まれ、喉奥で竜也の熱が弾けた。
二人の遺伝子をいっぺんに味わわされ、全身を悦びにわななかせる。射精なしで極めたことにも気付かないまま、圭太は意識を手放した。
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