一方稜は、口を離してつやの両足を開いて持ち上げると、その間に顔を埋める。 「んぅぅっ！りょっんぐ…んじゅる…そ…れだm…んっ」 　何かを言おうとすると丈瑠が奥まで差し込んで来て、急に舐められ始めたそこへの羞恥は許してもらえない。 「あぁ…かわいい…。てつやの穴…かわいいね」 　舌を差し入れたり、指で少しずつ広げたりして楽しみながら解している稜は、目の前の袋にも手を添えて、コロコロしたものを優しく転がす。 「んんんんっ！うぅ…んっ」 　もうされたことないことばかりされて、てつやは再びクラクラした。任せてしまおう、その方が楽だし気持ちがいいはずだ。 　そう思うと身体も反応するのか、稜に愛撫されている場所を中心に催促するように腰がうねる。 　舌で犯しながら自分のを扱いていた稜は 「あは、催促されちゃった…もういいかな…まだ足らない気もするけど、初めてでもないし…僕も限界…」 　そう言いながらてつやから滲んでいる液体を指先につけてその穴に塗ると 「いくね、てつや…欲しがってるもんね…入っちゃうよ…」 　と一応声をかけててつやの入り口にあて、中にゆっくりと挿入していった。 「んぐっ…んぅ…あ…はっ…あぁ」　 　見た目とのギャップがある大きなものが飲み込まれて行き、それにはてつやも身体を強張らせる。 　ちょっと苦しそうだなと丈瑠は一度口から抜いてやり、てつやが受け入れた衝動が落ち着くまで待ってやることにした。 「はぁ…あぁああ…きっつっ…ああ…」 「てつやきついね…久しぶりだろうし、慣らしもちょっとたりてないから…ゆっくりいこうね…はぁ…でも…気持ちいいよ…てつやの中…」 　くいくいっと腰は揺らすが、出し入れはしないで稜も待ってくれている。 　そんな稜の目の前には、てつやの口に入れるために四つに這っている丈瑠の尻があって、稜は唇を舐めて微笑むとその尻に唇を寄せ、丈瑠の穴へも舌を這わせた。 「あっ…んんっ…りょう…だめだろ俺には…あぁ…」 　不意打ちにされた行為に予期もしない快感を感じ、丈瑠は思わず声を上げる。 「気持ちいいんでしょ？これ好きだよね丈瑠は…。後で丈瑠にも挿れてあげるから待っててね…」 　言いながらてつやにしたのと同じように、舌を這わせ、舌を入れ、ほぐすような行いを施してやる。 　リバーシブルな丈瑠は、いまてつやを攻めながら攻められるという相反する感情が入り乱れてしまって、抑制が効かなくなりそうだった。 　だから稜の舌を振り切るように、まだ少し苦しそうなてつやの口にもう一度自分を突き立て、さっきより少し強めに腰を振る。 「うぐっ！んんんっんーっんっ」 　てつやが丈瑠の太ももをタップするが、それにはおかまいなしに取り戻した余裕で薄く微笑みながら丈瑠は腰を振り続け、稜も丈瑠が動いた辺りから腰を使い始めたものだから、上下の口を強く犯されて始めたてつやは頭が真っ白になりそうだ。 「は…ぁあ…てつやの口…いい…あっ…」 　丈瑠は切ない声をあげて腰の動きを速める。 　てつやはその動きにくぐもった声を無意識に出すが、半分意識がぶっ飛んでいるために稜に揺らされるまま揺らされ、丈瑠にはそんな喉奥まで挿れた事ないというところまで差し込まれながら、もう白目を剥く直前だ。 　稜は丈瑠のその動きに合わせて今度は丈瑠のバックに指を差し入れ、広げたり奥のスイッチを掠めたりを繰り返し、自分も腰を激しく振っててつやのそちらも奥の方まで突きまくり丈瑠の杭で上ずれない身体を攻め立てる。 『あ…落ちるかも…』 　意識の奥の方でそんな危機感を感じているてつやだったが、それが快感に変わる瞬間はそんなに遠くはなかった。 　喉を反らせて前と後ろ、どちらもの快感を貪る丈瑠が、てつやの喉の奥に最後とばかりにグッと押し込めてそのまま喉の奥でイきついた瞬間、それを受け止めたてつやは一種恍惚とした快感が背筋を走ったのを感じた。 　悪意のない犯され方… 　てつやは丈瑠が出したものを飲み下しながら、稜が擦り上げる膨張し切った自身も破裂寸前で、無意識か故意か腰がガクガクと揺れそして稜の手によって自分の腹から胸にかけて精を吐き出した。今までで一番気持ちのいい射精だと思う。 　稜はそんなてつやを 「可愛い…こんなに腰振っちゃって…あ、あぁ僕もいきそう…あっあっ」 　と、ますます苛む。 　大きなものがてつやの奥まで届き、今まで触れられたことのない場所まで抉られてイってしまったてつやを見ながら、稜もてつやの腰を強く掴んでさらに抉りながら、中へと放出していった。 　3人の洗い息が交差して、丈瑠はてつやの横に、稜はてつやの太ももにそれぞれ体を預けてしばしゆったりとする。 「てつやの味ってこんななんだねえ…」 　まず最初に動いた稜が、てつやが自ら放った物を腹の上へ舌を這わせてなめとっていた。 　少し気絶していたらしいてつやは、舌の感触で目を覚まし 「ちょ…っと…あんたらいきなりなに…」 　掠れた声で抗議。 「こう言うのも必要かなと思って…」 　隣で丈瑠がてつやの頬に触れながら、相変わらずそそるよねお前…ーなどと言っている。 「てつやの中って蠢くよね…あまりないかも」 　まだ舐めとっている稜の金髪に手をあてて、 「やめて…」 　と頬に手を移す。 「どしたの？感じちゃう？」 　キョロンとした大きめな目に見つめられて、うん…と素直にうなづくてつや。 「っていうか…稜タチだったのか？それともリバ？」 「僕はぁ、バリタチ♪」 　嘘つけよ…騙された、見た目に…。とてつやは額に手を当てて、ため息をついた。 「俺はリバなんだけど…。見た目裏切った？」 　丈瑠が上半身起こして、てつやの隣に座り込む。 「あんたには最初にやられたからタチ専門かと思ってたけど、柏木さん(店長)とできてるって紅羽(くれは)が言ってたから、そう(リバ)かなって思ってた。見た目いいし受けでも変じゃない」　 　え！と丈瑠は声をあげた。 「俺別に柏木さんとデキてるわけじゃないよ？まじで」 「ええ～？みんな知ってるよ？柏木さんは丈瑠にしか手を出してないって。それはできてるんじゃないの？」 　稜もベッドの上に乗ってきて、丈瑠の物に舌を這わせてくる。 「ちょっ…稜、お前…体力あんなぁ」 「この仕事は(ふぉのひふぉほは)…体力勝負でしょう」 　と、ピースをして深く出し入れを始めた。 「ともかく…ふっぅ…できてはない…お互い処理する仲…だよ」 　ふうん…と言いながら舐め続け、片手でてつやを擦っている。 「俺もう…二人に付き合うの無理…」 「何言ってんだよ、こん中で1番若いやつが」 　稜を優しく自分から離し、丈瑠はてつやをベッドに乗るように言った。いつまでも足を下げさせているのも可哀想だ。 「でももうほんと無理…なんていうか…毒気にあてられたっていうか…もうお腹いっぱいって感じなんだよ…」 　実際さっき意識がぶっ飛びそうになって白目剥きそうだったのは、ちょっと怖かった。 「ダメに決まってるだろ。俺がまだお前をやってないし、終わるのは無理だな」 「無理無理無理無理」 　てつやが、後ろを向いてベッドの上を這うように逃げようとする足を丈瑠は捕まえて、 「そうか、後ろからしてほしいってことだな…任せろ」 　笑っててつやを引き寄せ膝を立たせると、先ほど稜が出したものが溢れてくる。 「うっわエロ…そう言やゴムしなかったな」 　などと言いつつも、稜が出したモノを舌で掬いそのままてつやのそこに舌を当てた。 「ん〜、稜の味がする…ここもさすがに稜のを受けた後だから適度に弛んでてすぐにでも大丈夫そうだな…」 「あ～やめろってぇ、無理～無理だから」 　シーツを掴んで逃げようとするてつやの腰を捕まえて、丈瑠はてつやのバックに舌を這わせまくる。 「ゴム持ってくればよかったね。てつや持ってる？」 　てつやは黙って首を横に振る。 「無いんじゃあ仕方ないか…」 　と稜は今度はてつやの頭側に回り、 「僕はこっち…」 　とてつやの前に、顔に似合わない立派な物を突き出した。 　下半身は舌で淫猥な音を立てていて、その感覚と目の前の大きな物に再び脳の奥が痺れてくる。 　口を開けると、稜がそっと入れてきた。 　ゆったりと出し入れを始めた稜は、目を瞑っててつやの口を堪能している。 「教えたのが誰なのか知ってるから悔しいけど、天性も考えたらてつや…本当上手…僕のお客のおじさんの見本になってほしいくらい…」 　少し息が上がってきて、稜の動きはさっきより速くなった 「言い方気に入らねえけど、てつやは最初から上手かったよ。てつや(お前)売りに出なくてよかったな…ぬけらんないとこだったぞ」 　バックもいつの間にか指で攻められており、その指責めも激しくなってそろそろ…と丈瑠もさっき稜が整えてくれた自分をもう一度擦り上げててつやの中へと入って行く。 「んぅうぅううう…ふぅ…ん…」 　入ってくる感覚は、いつでも好きだった。 　さっきの稜と言い今の丈瑠と言い感じさせるのが本当に上手い。 「あぁ…きもちぃい…」 　てつやを揺らしながら、丈瑠も快感を上げてゆく。 　てつやの頭を持って抽送を繰り返している稜も息を荒げ始めて、てつやの負担にならないようにしてはくれているが、それでもそれなりの激しさで突いてきた。 　そしててつやの上と下を蹂躙している2人は、てつやの背中の上でキスをした。お互い興奮した状態で、口呼吸と鼻呼吸を交互にしながら、わざと音を立ててキスをする。 「おいし…丈瑠ンのキス美味しいぃ…」 　てつやを責めながらするキスだからかなとも思うが、稜は丈瑠とのキスは前から好きだった。 「おまえも…甘い…あ、マカロンのせいか？」 　と少し笑って、何度も舌を絡ませる。 　稜が丈瑠とキスをすると、てつやの口の中で稜のものが奥へとくるから、てつやは苦しさに首を振った。 「あ…ごめんねてつや…あまりにどっちも気持ちよくて…」 　稜は一度てつやから出して、てつやの前に座りキスをする。 「てつやとキスしてなかったね…」 　両頬を挟んで、唇を合わせ舌を差し込むと、待っていたようにてつやの舌も絡んできた。 　てつやから吸い付くように舌を絡め、唇を甘噛みしてくるから試しに稜が舌だけを突き出してみたら、それにも吸い付いて音を立てて吸い始める。 　稜はゾクゾクした。 「てつやかわいい…エッチでいいね…エッチな子好き」 　再び唇を合わせて、今度は稜が吸ってあげた。大きくあいた口同士は時々空気を漏らしながらジュルジュルだったりチュッチュだったり卑猥な音を立てる。 　その音を聞いて、丈瑠も煽られててつやへの突きが速くなる。 「あっあっああぁっっんんんったけ…るだめ…そんな…あああっ」 　奥を突かれててつやの顎が上がった。それを追って膝立ちを高くして稜は唇を合わせてゆく。 「はぁ…ああ…ほんときもちいぃ…あぁ…ああイク…いっちゃ…ああぁ」 　行き着くために丈瑠は大きくストロークをとり、稜の出したものが一緒にグチュグチュと音を立てるのと、陰嚢がぶつかる音が重なって音の刺激が3人を煽った。 　稜は再びてつやの口へ自分を挿入し、こちらも少々激しく突き立ててきた。 「んーっんんっんっはっぁっんっんんんぅぅん」 　思うように声が出せないのも興奮剤となって、てつやは自分で擦っていた自分を吐き出し、それからは揺らされるがままに任せて快感を貪った。 完全に立ち上がった稜を咥えるのに、てつやも半身立ち上げて膝立ちの格好になり、その勢いで稜はてつやの頬を掴み強引に口内を犯す。 　さっきほど喉の奥ではないが、絶え間ない抽送に頭の芯の痺れが再燃してきて、てつや自身も頭を前後に揺らし、言葉ではない催促を無意識に行い始めた。 「てつや…はぁ…エロ…いいね自分から…ぁ…ぁいいっ…いい…」 　稜もてつやに合わせて腰を振り、気持ちを高めてゆく。 「あっああイク…てつやぁイク…あぁっあっああっんんんんっ」 　口の中に稜が出したものが広がり、鼻腔をつく稜の香りに一種独特の興奮を感じ、それを飲み下しながら犯されてる下半身も本能で揺り返す。 「はっああぁ…いい…あ…きもち…いぃ…あぁ、ああぁっ」 　突かれて奥を押されて声も高くなった。その声を聞いて丈瑠も高揚した顔で 「てつや…締めんな…あっ…俺…も…イク…イク…あぁっ」 　動きが早まり、丈瑠がてつやの腰を持って体を震わせ、中へと放っていく。 「んんんっ」 　半身起き上がっているてつやは稜に抱きつき、丈瑠が行き着く快感を受け取り、稜もそんなてつや をー可愛いーと抱きしめ返して3人で快感を分け合った。 「もっとてつやとしたい…」 　てつやの頭を膝に乗せた稜がそう言うと、 「今日じゃなければ…」 　とてつやが答える。 「｜稜《お前》あとどのくらいできるわけよ」 　流石の丈瑠も、だいぶ落ち着いてきた。 「あと？3回は余裕かな。がんばれば5回は…」 　稜は未だ力を保っている自身をこすりながら話していて、稜を相手にするおじさんの体力っていったい…と思わざるを得ない2人だ。 「でも…いまは…」 　稜は自身から流れ出ている液体を指に絡め、うつ伏せに伸びている丈瑠まで這って行くと、指を丈瑠のバックになぞって液体を塗り込むと背中にのしかかってそのまま丈瑠のバックへ挿入してしまった。 「え？あっは…なに…ああぁっんっ」 　シーツに顔を埋め、丈瑠は快感を受ける。 「やってあげるってさっき言っちゃったから」 　少し上がった腰をもって、稜はてつや相手と違って遠慮なく突き立てた。 「あっあああんっんんっあっあ」 　てつやは丈瑠が喘ぐのを見るのは初めてだった。 　リバーシブルは存在として知ってはいたが、こんな風に変わるものなんだ…と丈瑠を見て思う。丈瑠は見事に全く違う人になっていた。 「かわいい…」 　目の前で喘ぐ丈瑠は、美形な顔立ちも手伝って普通にセックスしている男女にも見える。 　てつやの前は次第に角度を帯びてきて、無意識に自分でいじり始めた。 『はぁっはぁっ…」 　上下に手を動かすてつやを見た稜は 「てつやだって可愛いよ」 　激しく丈瑠を責めながら、妖艶に微笑む。 「てつや…こっち…」 　丈瑠に呼ばれて、てつやは丈瑠の前にひざまづき自身を丈瑠へ当てた。丈瑠の唇がてつやを包んで舌を絡め、若さゆえ既に天を向こうとしているものを唇で刺激しながら擦り上げる。 　しかしてつやも丈瑠の髪をもって腰を揺らし、動かなくてもいいように自ら腰をうごめかせて丈瑠の口を犯した。 　稜が舌を突き出して前にくるので、てつやも唇を舐めて近付き、さっきと同じように丈瑠の上で稜とキスをした。 　唾液を吸うように音を立て、舌のみをレロレロと絡めたり唇を噛んで微笑んだり歯列を舌で舐めたりと、さっきもそうだが稜とのキスは刺激的である。 　てつや自身もそれに反応して大きく膨らみ、奥を突かれること自体は平気な丈瑠も、太くなるものに少し声が出た。 　何もかもが興奮剤の現状で、誰もが行き着くことのみを考える。 「あっあぁ……稜のキス…いい…」 「てつやも上手…僕も感じる…てつやのキス…好き」 　丈瑠は上下の奥を突かれて、意識が朦朧としていた。 　あと少しで倒れそうになるギリギリ…これが好きだった。 「ねえてつや、見ててね。丈瑠がみんなから『淫乱』って呼ばれる意味を今…見せてあげるから」 　そんなことを言われている丈瑠は、既に受け手の顔になっていててつやから見ればもう十分『淫乱』と言う顔つきをしている…が、稜はわざとゆるゆると腰の動きを緩め、ただ緩慢な挿入を繰り返すだけに切り替えた。 「ん…んぅ…りょ…なに……」 　そんな行為に気づいた丈瑠は、稜との摩擦を促すように腰を前後に揺らしてくる。 「なあに？丈瑠。どうしたの？」 「もっと…もっとってぇ…」 　丈瑠がねだるような言葉を言い腰を揺らすのを、稜が愛おしそうに笑っている。 　てつやは自分を扱く手を緩めずに、初めて他人(ひと)のセックスを見ていた。 「もっと？欲しいの？」 　稜の言葉に、丈瑠がーん…ぅんーと頷き、 「もっとくれって…なあ…稜…もっとお…」 　腰の動きも早くなり、丈瑠はたまらなそうに稜にねだる。 　それを見て稜は返事もなく一旦腰をひき、抜けそうになるまで引いた後そこから一気に丈瑠を貫いた。 「あっっぐっんっっ」 　両手を張って、丈瑠の顎が上がる。 「きゅ…うに…あっあああっんっああっ」 　音が激しく鳴るほど打ち付けられ、稜は腰を掴んで奥までついては大きく引いてまた奥まで、を繰り返す 「あっああっいいっいいいっ　稜いいっ！あっっっもっと奥っおか…してもっともっとだって」 　いつもタチにしか見ていなかった丈瑠が、稜に貫かれて強請っている。 　聞いたこともない声で、もっともっとと催促している姿がてつやには衝撃で、扱いていた手が次第に早くなっていく。 　そして稜が、丈瑠の尻をパアンと叩くと 「あああっああんんっうんんいいいいっああああ」 　身体を震わせて、丈瑠が恍惚の顔に変わった。 「いいでしょ…てつや…丈瑠かわいいでしょ？淫乱でしょう？」 　息を切らせながら、稜が激しく自慰に耽るてつやに微笑む。 「てつやもイっちゃいな？丈瑠でいきなよ」 　腰を大きくグラインドさせて、そして時々尻の丸い場所を叩く。 　丈瑠の声が響き、叩く音が響き、そして突く度に鳴る音が響き渡る。 「あ…イクゥイクイクあっあああっきもちいいあっああんっりょ…もっと…イク」 　もっと欲しいのかもうイキたいのか、何を言ってるか自覚もなさそうな丈瑠は腰の下で汁を垂らしている自分に手を伸ばそうとするがそれを稜に止められ、そのまま両手を後ろに引かれてしまった。 「ああっこれっやっあっああ感じすぎるっだめだ稜…だ、あああっんっ」 　両手を捕まえて稜は最後の突きを施した。 　逃げ場のない突きは奥まで刺さり、そこから先は危険な場所に行き止まっては丈瑠を狂わせた。 ーやば…これ…すげえ…ー 　上級者同士の激しい行為を目の当たりにして、自分が流した液体でグチュグチュ言っている陰茎を擦り上げているてつやも、次第に上がってくるのを感じている。 「はっ…僕も…イキそ…みんなで…いっしょにいけたらいいけど…あぁ丈瑠きもちいい…」 　 稜の動きもますます激しくなり、丈瑠は放っておかれた自身を忘れて腰を振る。 　てつやももう行き着くことしか考えられなくて、手の動きをとめられなかった。 「イクぅ…いくあっいっちゃう」 　稜が丈瑠の奥深くに差し込んでから、反るようにして丈瑠の中へと射精をし、丈瑠はなぜか硬くなってはいるのに陰茎からの射精はないまま身体を小刻みに振るわせ、快感の表情を浮かべて、そこからガクガクと大きく身体を揺らし始めた。 「あ…あぁ…んんんんっ…」 　その顔を見ててつやは射精をし、その出したものが丈瑠を直撃する。 「あ…」 　とは思ったが、熱いそれを浴びた丈瑠は、それこそ童貞ならその場で漏らすような顔でてつやを見て顔にかかったものを舌で舐め取り、妖艶に微笑んだ。 　その直後稜が手を離すと丈瑠の上半身はシーツへと沈み、稜はそのまま丈瑠の背中に、てつやは壁に寄りかかり射精後の気だるさの中2人の行き着いたところを茫然と見つめていた。