「片付けおわりー！」 ふう、疲れた。　 勉強机の上に置いてあった課題をローテーブルの上に移す。 勉強机だと優にずっと立ってもらわなきゃなんねーからな。 俺の気遣い素晴らしい。 それに勉強机だと優との距離が近くなる。 そんなの課題に集中できないだろ！ てことでローテーブルが必要なんだ。 これなら正面で角度ずらして座れるから安心だ。 せっかく教えてもらうんだからちゃんとやりないよな。やっぱり。 うんうんと一人で納得していると玄関の方からチャイムの音が聞こえる。 あ、来た。 こーゆー瞬間ってまだちょっと緊張するんだよなー。 そんなことを思いながら玄関に向かう。 「お邪魔します」 「ん」 緊張を隠しながらそれだけ返事をすると部屋まで案内する。