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ふたりの勉強会
し、信じられん…!
俺が自分でやるより3倍くらいの速さで進んでる。
何者だよこいつ…
俺は解き終わった問題集を閉じながら感嘆する。
「すげー…もう終わった。
優ってやっぱり教えるの上手いよな」
そう言うと優の顔が少し赤くなったのを見て驚く。
もしかして今照れた…?
え、優が照れるとかめっちゃレアー…
俺がじろじろと優の顔を見つめているとぱっと視線を逸らされる。
「…そろそろ休憩はさむか、荘も頑張ったことだし」
「よっしゃー!」
俺は休憩と言う言葉を聞くなりごろんと寝転がる。
あ、ちょっとくつろぎすぎ…?
ちらっと優の方を見るとばっちり目が合ってしまった。
「荘、顔赤い」
そう言って優の大きな手が俺の頬を撫でる。
「ん…、くすぐってーよ」
俺はくすぐったさに思わず小さく体を捩る。
「…っ」
ぱっと優の手が離れて
すぐに離れてしまったその感触に寂しくなってしまう。
もうちょっと撫でてくれてもよかったのに…。
物足りなくて優の方を見上げたけどすでに背を向けてしまっている。
なんだよー…つまんねーの。
俺は少し膨れながらもう一度寝転んだ。
すると久し振りに集中して勉強していたからか
どっと眠気が襲ってくる。
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