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入院生活のはじまり②

スタッフステーションが近づくにつれて緊張感が漂っている駿くんを横目にある程度の病棟の説明をした スタッフステーションはガラス張りに囲まれた部屋で入口が2つある だいたい先生たちが出入りするのは病室に近い裏口の方なんだけど、紹介せる場所もあったから遠回りして表側から入った まぁー、表の方が入口大きいしね 如月「今戻った」 桜羽「やっと帰ってきたーー あれ?その子いたっけ?」 如月「うんん、さっき入院決まったから病室連れてって病棟案内してた」 桜羽「あーね、、 初めまして桜羽碧生っていいます これからよろしくね」 駿「あ、、、陸杜が気をつけてって言ってた人」 桜羽「はい?陸杜そんなこと言ってたの? あとで○○○(痛い治療)やってやろ」 柊「子供相手にそんなにムキになるな」 桜羽「はいはい、、 」 柊「駿さん初めまして 柊風雅です これから俺も治療に加わっていくと思うのでよろしくお願いします」 駿「え、、、如月先生じゃないの?」 如月「基本的に俺含め1班の先生が回して治療していくんだ 1班の先生は俺と桜羽先生、そして柊先生に七瀬っていう先生がいるよ」 駿「陸杜が言ってた先生に、恭一くん?が泣かされた先生がいるの? やっぱお家帰る」 如月「もう入院手続き出しちゃったからごめんね、、」 柊「まぁー、例え俺達が嫌われてたとしても治療はやっていくからな」 この先生こわぃ、、 どうしよう、、 またお母さん達みたいに怒るかなぁ 嫌だ、、、 こわい、、 はぁ、はぁ、はぁはぁ、、 駿「いゃ···はぁ···ハァ···ハァッ、はぁッ、 はぁ····はぁ、、ごめん·····なさい、はぁ」 如月「駿、先生の目みてー」 柊「酸素マスク持ってきてー」 駿「はぁ····はぁ、はぁ、グスッ···はぁ」 如月「駿、目みてー そうそう、先生と一緒に呼吸しよっか はい、吸ってー、、、はいて、、、 吸って、、はいて、、 いいよ、、そのままゆっくり息しようね」 駿「はぁ、、、はぁ、、、 ごめんなさい、、グスッ」 如月「全然、疲れちゃったよね 病室戻ろっか」 駿「コクッ」 苦しさが和らいだ時にみた先生は困った顔をして、それが申し訳なくて、とりあえず病室に戻り、先生に挨拶もせず、布団に潜った ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 柊「どういうことか説明して」 如月「八木駿くん、16歳 テストステロン欠乏症で入院してる 9歳まで家庭で虐待受けてて、家から逃げた時に交通事故にあって両足動かないって 今日一緒にきた保護者さんも10歳の時から入ってる施設の方だって」 桜羽「俺らは見事に駿くんの地雷を踏んだってわけね」 如月「そう、、、 そして厄介なことに父親から性的虐待受けてたらしくて、今でもフラッシュバックするらしい」 柊「暫くはテストステロンの治療できなさそうだな」 如月「うん、、精神的に無理だと思う とりあえず1週間は駿くんに合わせるつもり けど、テストステロンの症状はもう出ちゃってるんだよね」 桜羽「あー、それはやばいかも」 柊「、、、意外とショックだった 俺が少し強く接しすぎた」 如月「確かに、初めてあった子にあの対応はないかな、 でも俺も最初に言っとけばこんなことにならなかったし、、 1週間は俺と七瀬でつきっきりになると思う 他の6人は任せた」 桜羽「りょーかい」 如月「点滴だけでも今からやってくる」 柊「うん」 俺は症状の和らげる点滴は寝てるうちにやっときたくて、2人を置いて駿がいる78号室の部屋にいった 78号室に近づくと誰かが言い争ってる声が聞こえて、急いで部屋の中へ入った

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