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入院生活のはじまり③
78号室から聞こえた言い争う声に焦り部屋のドアを開けると
如月「えぇ!
七ちゃんなんでいるの?」
七瀬「あ、先生!!ナースコールで恭一に呼ばれてきてみたらこいつ点滴外してたんですよ」
如月「はぁ?恭一点滴はあれほど外しちゃダメって言ったでしょ?
またお仕置きするからね」
恭一「うたくん違うの!!
今日いじけて寝てたら急にこれ取れちゃってどうしていいか分からなくて、今日点滴やったの七ちゃんだから呼んだの」
如月「へぇ、、、あ!
それ、止めるテープが緩くない?
恭一は悪くないね
七ちゃんが原因じゃない?
あとで七ちゃん叱っておくから」
恭一「まじ!!!
よろしくー」
七瀬「え、、、嫌なんですけど」
如月「ふふ笑痛くしないよ
あ、それより駿くんいる?」
恭一「あー、駿なら陸杜とどっか行っちゃった」
如月「え、、、
どこに行ったか知ってる?」
恭一「陸杜が好きな場所連れてってあげるって言ってたから中庭じゃない?」
如月「陸杜いっつも空撮ってるもんね
ありがとう。七ちゃんも一緒に行くよ
駿に紹介しないといけないから」
七瀬「はい、
恭一お詫びに今度一緒にゲームやったあげる」
恭一「やった!じゃあこれやろ!!
七ちゃんこれめっちゃ強いからやってて面白い」
七瀬「りょーかい。」
俺たちは78号室をでて、中庭へ向かった
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数分前
布団に潜り如月先生がいなくなるのをまつ
暫くするとバタッて音が聞こえてから、布団から顔を出した
陸杜「駿どうしたの?」
駿「うんん、、なんでもない」
陸杜「そっか、、、
あ!そういえばまだ恭一のこと話してなかったよな
この子、俺たちのもう1人のルームメイトの工藤恭一」
恭一「よろしく」
陸杜「こちらは今日からルームメイトになる八木駿くん」
駿「よろしくお願いします」
陸杜「じゃあもうこっから敬語無しな」
恭一「りょーかい
そういえば駿大丈夫だった?
先生に支えられて来たけど」
駿「ちょっと、、お母さん思い出しちゃって」
陸杜「お母さん?
、、、もしかして前になんかあった?
言えなかったら言わなくていいんだけど」
駿「うんん、、2人には、はなしたい
これから仲良くなりたいから」
恭一「じゃあ、、話せるまで待ってるよ」
駿「ありがとう、、、、
ん、、ぼくのりょーしんはね、」
俺は覚えてる範囲で一通り過去のことを2人に話した
陸杜「今両親は捕まってるの?」
駿「うん、、警察の人が施設にきて接触禁止令出したって、、、逮捕もされてるらしい」
恭一「じゃあ大丈夫だな」
駿「でもね、、よく夢に出てくるし、今でも思い出して苦しくなっちゃうし、、、」
陸杜「あ、じゃあさ、怖くなったら俺たちの布団来ていいよ!!
基本的俺たち夜更かししてるし」
駿「いいの?
苦しくなっちゃたら全然おさまんないからいつも布団に潜ってなんとかおさめるの」
恭一「そんなのどうってことないよ
俺達が抱きしめてあげるわ」
駿「よかった、、、
さっき、柊?先生に怒られちゃった時、思い出して息苦しくなっちゃったの
先生に申し訳ない思いさせちゃった、、」
陸杜「ふーん、、
まぁー先生達も気にしてないでしょ
俺なんて初日泣きわめていたから笑」
恭一「うわー、めっちゃ覚えてる笑
桜羽先生に連れられてめっちゃ泣いてるなーって思ってたもん」
陸杜「へへ笑
あ、駿にね俺が好きな場所連れてってあげる」
駿「どこ?」
陸杜「まぁーまぁ、着いてからのお楽しみ」
陸杜は俺をベットから抱き上げてそのまま車椅子に乗せてくれた
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