「兄上様、お可愛いらしいです。どこもぐちゃぐちゃになっておられるの、いやらしくて堪らない……」 「ひ……ッん、絢人、やだ、おかしくなる……あぁっ……！！！」 孔と一緒に女の部分を指で弄られると、おれの男の部分は直接弄られていないのにイッてしまった。 それなのに、絢人は指を離す事なく、むしろ前後どっちにも指を突っ込んできて、目の前がチカチカした。 「あっあっ、も、イッてる、イッてるからぁッ……！！！」 「兄上様、こちらでもイってください……」 背後から抱き締められ、耳許で絢人に囁かれて女の部分で一番感じるトコロを指で攻められると、おれはソコから大量の液体を溢れさせてしまう。 「あぁぁ……ッ、でる、でてる……うぁぁッ……！！！」 気持ち良すぎて何がなんだか分からなくなってきた。 「あぁッ、あやと、あやと、たすけてくれ、カラダが疼いてどうしようもねぇ……」 おれは前に向き直って絢人に懇願する。 「……兄上様……」 眩しいくらい輝いている瞳が、今は違うひかりを放っていた。 狼の時にも見せていたような、美しく妖しいひかり。 「ん、、、うぅっ、ふぁ……ッ……！！」 舌の痣を甘噛みされて、おれの女の部分から先程よりは少ないが液体が零れる。 軽くイッてしまった様だ。 「……子供はもう少し先がいいです。今は兄上様とふたりだけの時間を愉しみたい……」 自分の出したモノで汚れた布団に倒されたおれは、女の部分ではなく、その後ろ……尻の孔に絢人のを挿れられていた。 「く……うぅ……ッ……！！！」 先程よりも荒い呼吸になった絢人が握ってくれた手を握り返す。 痛みより、腹の奥が熱くなっていって、繋がっていくという快感の方が勝っていた。 「あぁ、凄い、すごく良いです、兄上様……っ、、、」 「ゔぁっ、、あぁッ、んぁっ、、、」 絢人のカタチに拡がっていくおれの孔。 その、一番イイ場所に触れられると、目の前が一瞬真っ白になった。 「あっあっ、ソコ、だめ、ダメだ……あぁッ……！！！」 「……そうでしょうか？ここに触れると兄上様の カラダ、俺のを離すまいとぎゅっとしてきてくれていますが……」 「ひ……ッ、うぁぁぁ……ッ！！！」 絢人は嬉しそうに笑いながら、ソコばかりを突き始める。 おれは吹っ飛びそうな意識をなんとか保っていたが、気持ち良さで自分でも信じられないような声を上げていた。 「兄上様、お声を抑えないと、ご両親に聞かれているかもしれませんよ？」 「あ……ッ、あぁッ、ゔゔッ、んぐっ、、、」 絢人に言われて唇を噛んで声が出ないようにするが、そんなおれに絢人が抜き差しのスピードを早めて追い討ちをかけてくる。 「兄上様、このまま出してもよろしいでしょうか？」 「ぁ、あぁッ、い゛い゛ッ、出していいから……ぁっ……あﾞぁぁぁ……っ……！！！」 眉を寄せた絢人の顔が近づき、おれのカラダを抱き締めてくる。 それからすぐに絢人のが大きく脈打って、おれの腹の中がじんわりと熱く、苦しくなっていった。 「兄上様……っ……」 愛しています、誰よりも。 はぁはぁ言いながら絢人はおれに愛を伝えて、それからキスしてくる。 「ふぁッ、あふ……ッ……」 舌を捩じ込まれると、おれは応えずにはいられなかった……。 積年の想いはおれたちに夜明け前までのセックスをもたらし、おれは汚れた布団を放置して昼過ぎまで絢人と無理矢理ひとつの布団で寝ていた。