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第34話

抱きたい、って。 昨日どころか今朝方まで散々ヤリまくったじゃねぇか。 まだ出来るのかよ、信じられねぇ。 と思っていると、スマホが鳴った。 「はい」 待ち受け画面に出たのは音椰の名前だった。 「兼ちゃん、今大丈夫?」 「あぁ」 「境川部長、明後日お通夜って連絡来たよ」 「そうか」 「……兼ちゃん、こうするしかなかったの?」 今までこんな電話を寄越した事なんてなかったのに、お互いに身近な人だったから電話してきたのだろうか。 電話の向こうの音椰の声はとても冷たい感じがした。 「あぁ」 「そっか……」 お通夜、一緒に出ようね、と音椰に言われたおれは分かった、と言って電話を切った。 「どなたからのお電話ですか?」 スマホをジーンズのポケットにしまって振り返ると、そこには目が笑っていない絢人が笑みを浮かべて立っていた。 「音椰から境川部長の葬式の事で電話が来た」 通夜の話をすると、俺も一緒に行きますと言って絢人はおれの隣に腰を下ろし、おれを抱き締めた。 「俺以外の人とふたりになって欲しくないです」 特に音椰さんは。 そう言って、絢人は俺の鎖骨の下辺りに跡をつける。 「お前な……」 「あの人は兄上様の事、お慕いしていると思います。兄上様を見る目がそういう目をしていました。俺には分かります」 「もしそうだったとしても、おれにとってあいつは幼馴染のいとこでしかねぇよ。お前、おれの気持ち分かってるだろ?」 不安そうな顔の絢人の膝上に乗っかると、おれは抱きつきながらキスをした。 「ん……うぅッ……」 布越しに絢人が興奮しているのを見つけると気持ちが昂ってきて、おれは同じようになっているおれのを擦り付けてしまう。 「っ、兄上様、そんな淫らな事をされては……ッ……」 「こんなん、お前だけだ……あ゙ぁっ!!」 腰を振るのに夢中になっていると、上に着ていた黒いシャツを脱がされて乳首を引っ張るように弄られた。 「兄上様、先程からずっと勃ったままだったのでしょうか?兄上様の乳首、もう堅くなっていましたよ?」 「ひッ、あ゙ぁッ、そんな強くされたら……ぁッ、、、」 時折爪で先端を弄られ、指で扱くようにされるとイきそうになってしまう。 「ふふ……っ、兄上様、何ていやらしくて可愛らしいお顔でしょう……」 おれのジーンズと下着を脱がせ、自分も履いているものを脱ぐと、絢人はイきそうになっている男の部分に絢人のをくっつけてきた。

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