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第35話

「あぁぁ……ッ……!!!」 絢人のと一緒に数回扱かれただけで、おれはイッてしまう。 今朝方の終わりの方には何度もイッてもう出ないと思っていたのに、ほんの数時間にはまた出てしまうなんて、おれのカラダ、どうかしちまってる。 「兄上様……」 カラダの力が抜けて絢人の胸にもたれかかっていると、絢人がおれの孔に堅いままのモノを擦り付けてくる。 「俺が未熟なばかりに申し訳ございません。ですが……」 兄上様が俺を想って下さっていると分かっていても、俺は兄上様を独り占めしたいんです。 「ひ……ッ、ゔぁ……あ゙あ゙ぁッ……!!!」 いかれたカラダは、何の前戯もなしに絢人のを呑み込んでいき、おれの女の部分からは液体が噴きあがった。 「……っ、兄上様ッ、俺と兄上様が繋がっているのがここからよく見えてすごく興奮します……」 「や……あぁッ、そんなのみるな……あぁぁ……ッ!!!」 腰を掴まれて、下から突き上げられる。 肌のぶつかる音と一緒におれのナカがぐちゃぐちゃになっているのが分かるいやらしい音が聞こえてきて、耳を塞ぎたくなるくらいだった。 契約のせいなのか、ずっとずっと想い続けてきたせいなのか、それとも他に何か要因になる事があるのか、全く分からない。 ただ。 おれは絢人に求められたら応えたいと思っていて、おれも絢人を求めている。 おれはその広い背にしがみつくように腕を伸ばして、絢人とキスを交わしながらおれのナカで熱く脈打つ絢人の熱情を受け止めた……。

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