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第49話

「……ッ、申し訳ございません、兄上様……」 荒い呼吸とガチガチのモノがおれを興奮させる。 触れてもいないのに下半身が疼いてきて、絢人のを口に含んで手で扱きながら腰を揺らしてしまっていた。 週末、バレーボールに行ったとしてもおれたちは1日に最低2回はセックスして、おれのカラダは絢人の為のものだと思い知らされて、だがそれにおれは悦びを感じていた。 おれの口いっぱいに射精して元の姿に戻っていきながら、絢人はおれのカラダを抱き締めてくれる。 おれよりも高い体温が服越しでも心地良くて、今日のおれはここが外であるのを忘れて今すぐ抱いて欲しくなってしまった。 「絢人」 「どうかされましたか?兄上様」 疼いているソコをわざと擦り付けて、 「帰る前に1回でいいからセックスしたい」 と、絢人に向かって言ってしまう。 「……1回で済まないかもしれませんが、それでもよろしければ」 口元に指が触れ、口を開けるように促してくる絢人。 「あぁ……ッ……」 突っ込んでくる指が契約の証に触れると、絢人にもっと触れて欲しい、おれをめちゃくちゃにして欲しいと思わせ、カラダを更に熱くさせた。 「兄上様……」 「う……ンん……ッ……」 指の次は舌で触れられると、自分でも信じられないくらい、恥ずかしいくらいに絢人の熱くなっているところに自分のを擦り付けて、コレが欲しいと強請るようにカラダを動かしてしまう。 「は……あぁ……ッ……」 そんなおれに、絢人は頭を撫でながら可愛い、自分の前だけこんな姿を見せてくれるのが嬉しい、と澄んだ声で言ってくれて、何度言われても嬉しくなった。 絢人の上に跨るようにして、おれは絢人を受け入れる。 厚いカラダを苦しくなるくらい抱き締めると、絢人がくぐもった声を漏らしながらおれの腰をがっちり掴んで下から激しく突いてきて、おれは触れられてない部分まで感じてしまってた。 こんな所、誰かに見られたらまずいと思って必死で声を殺そうとして唇を必死で閉じようとするが、あまりの快感に堪えられず、おれは絢人の首筋に顔を埋めて声を抑えようとした。 「ぐ……ゔぅ……ッ……!!!」 そんなおれの事なんかお構い無しに絢人はおれのイイところを突いてくるから、カラダの方は我慢出来ずに男女の部分問わずだらしなく液体を溢れさせ、絢人の脚に零してしまうくらいになっていた。 「声を我慢されてる兄上様、とてもお可愛らしいです……」 「ひッ、あぁッ、そんな事言うな……ンん……ッ、、、」 「お家に帰ったら兄上様のお声、たくさん聞きたいです……」 そう言って、絢人は腰を打ち付けるスピードを早め、やがておれのカラダの奥に精を吐き出した。 が、射精したはずなのに絢人のは大きさも堅さも変わる事がなく、そのまま行為は続いた。 おれの家に帰宅したのは日付が変わるギリギリで、翌日に隣市でバレーボールの試合がある事になっていたから、おれたちは慌ただしくシャワーに入って眠りに就いていた。

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