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第80話
「は、ぁ、ンんッ、ふぁ……ッ、、、」
気づいたのか、音椰は布越しにソコを撫で始め、おれはイッたばかりなのに更なる快感に襲われた。
「ははッ、兼ちゃん、着物着たままイッちゃったけどまだ勃ってるね。そんなに気持ち良かった?僕、絢人くんじゃないのに」
「ぁ、う、や、あぁッ」
音椰は着物の下の方を捲りあげると、下着を脱がせてまだ堅いままのおれのに口付ける。
「ん、はぁっ、ンんッ……!!」
握りこまれて上下に扱かれると、それだけでかなりヤバかった。
「兼ちゃんって遊びまくってた割にはココ、綺麗な色してるよね。でも、すごくえっちで美味しそう……」
「う、あぁッ、あ……ッ、、、」
全体を舐められてから口に含まれて扱かれる。
「やッ、ンんっ、は……ッ……!!!」
これ以上はダメだ。
そう思っているのに、おれのカラダはおれの意志に反してイッてしまう。
「ひっ、あぁッ、ふ、うぅッ、、、」
「ふふ、兼ちゃん、白目剥いてカラダぴくぴく痙攣させてたのすっごく可愛かったよ。嬉しいなぁ、愛してもいない僕にそんな可愛い姿見せてくれて」
「あ、あぁ、いや、や……ぁッ、、、」
目元が霞む。
涙が出てしまったらしい。
「そうだよね。絢人くんじゃなきゃ嫌だよね。でもね兼ちゃん、兼ちゃんと僕って2回もセックスしてるんだよ?しかもね、兼ちゃんの初めての相手、絢人くんじゃなくて僕だから」
「え……」
おれを膝の上に載せると、音椰は笑っているように見えない笑みを浮かべながら言った。
「初めてお酒飲んだ時、兼ちゃんが可愛過ぎて我慢出来なくなっちゃって。でも兼ちゃんのカラダ、半分女の子だからかな、少し解しただけですぐ僕のを受け入れてくれたんだ。すっごく嬉しかったし、今まで抱いてきた女の子の身体よりもずっと気持ち良かった」
嘘だ。
あれは夢だった筈だ。
おれは、絢人に抱かれるまで、他の誰かに抱かれてなんかいなかった筈だ。
「あはは、兼ちゃん何?その顔。散々女の子とヤッてきたのにお尻の方は絢人くんに初めて捧げられたとか思ってたの?そういうコト気にしないタイプだと思ってた。残念だったね」
「う……ッ、ぐぅ……っ、、、」
クソッ。
何も言えない。
言われっぱなしだ。
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