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20合同戦闘

「ロンにヤキモチをやかれるっていうのも、僕は凄く嬉しくて楽しい!!」 「あんまり俺を弄ぶなよな」 「僕はいつもロンに弄ばれてるから、これくらい良い仕返しだよ」 「いつ俺がオウガを弄んだ?」 「初めて会った時からずっと、僕はロンのことばかり考えてるからね」 「いや、さすがに十歳児を弄んだって、そう言われるのはちょっとな」  そんな話をしながら俺たちはハンターギルドについた、そうしたらロビーで四人のハンターから声をかけられた。なんでもここから一時間くらいのところにある村のアビス、そのアビス退治を合同でやろうと言う話だった。俺たちはとりあえずロビーにいくつか置いてある、机に集まり椅子に座って話をしてみた。 「僕がこのパーティ『黄金の星』のリーダー、エーヴィルだよ。七つ星のハンターだ。よろしく、ロン、オウガ」 「あたしはシムム、同じく七つ星のハンターよ。よっろしく」 「俺様はレット、七つ星のハンターだぜ!! よろしくな!!」 「私はシズク、七つ星のハンター」  エーヴィルは茶色い髪に同じ色の瞳の男性でリーダーだった、シムムは白い髪に赤い瞳の女性だった。レットは真っ赤な髪に茶色い瞳の男性だった、シズクは黒い髪に黒い瞳の女性のハンターだった。全員が二十歳前後で七つ星のハンターだった、俺とオウガも挨拶をしたが七つ星のハンターが四人もいれば、大抵の依頼は片付くだろうにと不思議だった。 「俺はロン」 「僕はオウガです」 「ありがとう僕たちの話を聞いてくれて、実は僕たちが行こうと思っているテモワン村には、アビスが二十体出るらしいんだ」 「アビスが二十体!?」 「それなら合同でやろうと言うのも頷けます」 「君たちは十つ星のハンターなんだろう、だから助っ人を頼みたくてね。依頼達成の報酬と、黒石を売ったお金を全員で六等分でどうだろう?」 「俺は行ってもいいけど、オウガはどうする?」 「僕もいいよ、いい運動になる」 「ありがとう!! それじゃ、すぐに受付で依頼を受けてくるよ!!」  こうして俺たちはテモワン村に行くことになった、乗合馬車に揺られて一時間でテモワン村にはついた。アビスが二十体も現れたことから予想はしていたが、テモワン村では二十人以上の死者が出ていた。本当にアビスっていうのは訳が分からない化け物だ、夜にしか現れずに人を食うのに繁殖している様子もなかった。アビスが出たのはまた海辺だった、俺とオウガは海を眺めながら打ち合わせをしていた。 「向こうが全員七つ星のハンターなら、一人当たり三、四体で片付くよな。オウガ」 「そうだね、六等分するならそのくらいだけど、実際にはもう少し多く倒す気でいた方がいいよ」 「七つ星のハンターには三、四体でも荷が重いか」 「多分ね、ハンターギルドでの訓練からするとそうだと思う」 「それじゃ、思いっきり気合いれとかなきゃな」 「僕とロンなら、無理をすれば二十体いけるかな」  そうして夜が来るとアビスたちが海から上がってきた、黒石が報酬になるので海の中にいる間は銃撃はしなかった。アビスが海から上がった途端、俺はとりあえず一番に突っ込んでいって槍で五体を片付けて下がった、オウガも同じだった槍で五体を片付けて反撃を恐れてひとます下がった。それからエーヴィヒたちも苦労しながら残りの十体を倒していた、俺とオウガはパーティの仲間が危なそうな時にはアビスを代わりに倒した。 「凄い!! 十つ星のハンターというのはさすがだね!!」 「うっわっ、信じれられない。結局七体ずつ、二人とも倒してる」 「くっそ!! 俺様はまだまだ強くなるぜ!!」 「………………良いかも」  俺とオウガは余裕でエーヴィヒ達はやっと、アビスを二十体全て倒し終えて、そうしてしばらく見張っていたらようやく朝が来た。俺たちは依頼達成印を貰って、首都テンプルムへの帰りの乗合馬車に乗った。その間にエーヴィヒ達からいろいろと質問された、アビスを効率的に倒す方法や複数と戦う時のことなどを聞かれた。できる限りは答えてやったが、そんなに簡単なアビス退治のコツなどなかった。 「それじゃ、依頼料と黒石二十個を売って六等分だ。一人で金貨十枚はあるぞ」 「やったぁ!! 金欠だったから助かった!!」 「俺様もこれで美味い酒が飲めるぜ!!」 「………………ますます良い」  そうしてそこで合同パーティは解散だった、俺たちも七つ星のハンターはこのくらいの腕なのかと勉強になった。向こうも金貨十枚をそれぞれ稼げて幸せそうだった、エーヴィヒ達のパーティとは上手く付き合っていけそうだなっと俺は思った、オウガもまぁまぁ満足そうにしていた。その時だった、一番大人しくしていたシズクという七つ星のハンターが、俺にとんでもないことを言いだした。 「ロンハンター、ぜひ私。シズクと付き合って欲しい、貴方の子どもが欲しい」 「はぁ!?」 「オウガハンターにはキスマークからして恋人がいる様子、だからロンハンターに私と付き合って欲しい」 「いや、そのオウガの恋人が俺なんだけど……」 「むぅ、それなら残念、仕方がないから今は諦める。二人が喧嘩して別れるのを期待している」 「いや、そんな期待なんかされても困る」  シズクという七つ星のハンターは言いたいことだけ言って、そうして驚いている仲間と一緒にどこかにいってしまった。俺はこれは厄介なことになったと思っていると、案の定オウガが物凄く静かに怒っていた。そうして俺は無言のオウガにハンターギルドから、俺たちの家へとひきずっていかれた。そうして玄関を開けて中に入ったら、何故か泣き出したオウガから何度も深いキスをされた。 「おっ、おい。オウガ、どうした?」 「ロン、ごめん」 「えっ、どうしてお前が謝るんだよ?」 「ロン、ごめん、ごめんなさい。」 「だからどうしてお前が謝るんだ?」 「……だって僕には子どもが産めない、でもロンが僕は好きなんだ。ごめん」  そう言ってオウガは俺に抱き着いて泣いた、俺は確かに以前から子どもを欲しがってはいた。でもオウガが恋人になったら俺は幸せで、子どもが欲しいとは思わなくなっていた。俺はオウガを優しく抱きしめて、そんなに泣くなといってキスをして慰めた。そのままベッドに移動して、俺たちは相手に激しくキスを繰り返した。 「オウガ、俺はお前がことが本気で好きだから、今はもう子どもが欲しいとは思わない」 「本当? でもごめん、僕は女の子に生まれれば良かった」 「そうしたらお前は女島で育って、俺と会えるかどうかも怪しかったぜ」 「絶対に僕はロンに会いに行ったよ、だからロン。ごめんなさい、本当にごめんね」 「謝ることは一つも無いぜ、オウガ。俺はオウガがいれば十分に幸せなんだ、子どもがいるよりも幸せなんだよ」 「ロン、それが本当なら僕を抱きしめて、お願いだから僕のこと抱いて」  俺はそれでオウガが安心するならと思っていいぜと答えた、そうしたらオウガが準備してくるといって風呂の方に行ってしまった。俺はオウガの心の心配をしながら待っていた、オウガはしばらくして戻ってくるとコンドームを取り出した。それを俺の右手につけて下の穴をいじってと言った、俺はコンドームにローションをつけて、おそるおそるオウガの下の穴を指でいじってみた。 「ああっ、ロン。そう、そうやって指で中をさぐってみて」 「こうか?」 「うん、そうロンの指って長いね」 「まぁな、こうやってほぐしていけばいいのか?」 「ああっ、待って!? 今凄く気持ち良いところがあった」 「ん? ここか?」  そうやって俺がオウガの下の穴をいじってやると、特定の場所に触れるとビクビクっとオウガの体が跳ねた。だからここが気持ちの良いところなのかと、俺はそこを中心にいじってやった。オウガは何度も喘いで気持ち良さそうにしていた、そうしてしばらくそこをいじってやると、オウガは前には触ってないのにいってしまった。 「だっ、大丈夫か? オウガ?」

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