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第3話 僕と執事の新生活 R18/排泄の説明あり

 最初の調教…もとい、実験から、はや一ヶ月が経とうとしていた。  アーリスは元執事ということもあり、性奴隷としてだけでなく、僕の身の回りの世話などの雑用も毎日そつなくこなしている。奴隷、召使い、使用人、執事…おおよそすべて同じ意味だ。僕たちの関係は、主人と下僕。それ以上でもそれ以下でもない。だからまぁその、今は僕の執事と、呼んでやってもいい。  甘やかすつもりはないが、彼の有能さは買っているつもりだ。  塔は地下2階の地上5階建てで、それぞれの役割に応じた区画に分けて使っているのだが、アーリスにはどの区画も入室して良いと、あらかじめ許可を出していた。もちろん何をしていても、僕の呼びかけにはすぐ応じてくれる。  アーリスの一日は、僕が起きる数時間前に起床することから始まる。  最上階が僕の寝室で、アーリスの部屋は4階の書斎隣にある物置だ。物置といっても、荷物はいくつかある別の倉庫に移動させた。中は少し改装して、ロウソク立てと小さい物書き机、椅子、ベッド、物入れなど、最低限の家具は揃えたので、かなり見栄えはそれらしいものになったはずだ。  ちなみに、この塔に下僕用のトイレは存在しない。客室と主寝室に備え付けてあるものだけだ。なので排泄は、庭の薬草畑に併設してある、肥溜めにさせている。初めて用を足させた時には、かなり嫌だったのか、泣きながら顔を真っ赤にして排泄していた。今でも僕の見ていない隙を狙っては、密かに用を足しているようだ。見せろと命じれば従うだろうが、別に毎日見たいものでもないので、そこは放置している。ちなみに、いつでも僕の相手を勤められるよう、腸内洗浄も怠っていないらしい。ここはさすがというべきか。  風呂も同様で、客室と主寝室にあるものだけだ。冷え込んできたら、両方とも屋内に増築してやろうとは思っている。  そんなわけでおそらく、僕が寝ている間に排泄を済ませ、井戸で水浴びをするのがアーリスの朝の日課だろう。水を汲んできてから身なりを整えて、朝食の支度という流れなはずだ。  身なりは色々悩んだが、結局面倒になって、今のところ昔趣味で集めた執事服を着せている。顔立ちが上品だから、ピシっとした格好が似合うのだ。  朝食の下準備を済ませたら、日が昇ってくるだろう。そこからまた井戸で洗い物をして、洗濯物を干す。だいたいこの辺りで僕も目が覚めるのだが、アーリスが起こしにくるまでは、わざとのんびりまどろんでいる。 「ご主人様、おはようございます」  カーテンを開ける音と、アーリスの声。僕は被っていたシーツを足でどけつつ、近づいてくる彼を待つ。  まもなく布ずれの音がして、アーリスがベッド脇に跪くのがわかった。 「あ、朝のご奉仕を…します」  毎朝、僕に命じられたことを始めるアーリス。服を脱ぎ、ハァハァと発情した吐息を漏らしながら、ベッドに上がってくる。  目的は、全裸で寝ている僕の股間。丁寧におしゃぶりをして、僕を起こす。彼の大事な日課の一つだ。 「ん、…んぅ、ご主人様…ぁむ、んっ…れろ……じゅる…、」  はしたない唾液の音と、アーリスのエロ声を聞きながら、僕は徐々に頭を覚醒させていく。 「……いいよ、奥まで咥えて…」 「はぃ…じゅるるっ、じゅぷっ…んむ、ぅ」 「毎日おいしそうにしゃぶって、変態ぶりが板についてきたんじゃない?」 「じゅぶっ…はふ、…ぁりがとう、ごらいまふ…、おちんぽ、おいひぃれす……っ」  れろ~…と、竿に舌をこすりつけながら、アーリスはうっとりした顔で僕を見上げる。  従順で、勤勉で、淫乱で、どうしようもないマゾ。アーリスにはこの上なく今の仕事が向いていると思う。いやらしい性奴隷になるための魔法がかけられているとはいえ、これには元々素質があった。今はちょっと拍車がかかり、本性がむき出しになっただけだ。 「んぐっ…じゅうっ、ぁむんっ……、…むぐ、じゅぶっ、んぷ、ぅん、ンんっ」  再びディープスロートを始めるアーリスの髪をつかんだ。軽く引っ張ると、亀頭を咥えてにゅるにゅると舌を動かしている。 「そんなに僕の肉棒が好きかい?なら、喉まんこでたっぷり味わってごらん」 「んんぅ~~~っ…」  ご褒美イラマチオが嬉しいのか、涙目になって腰をへこへこ動かしている。アーリスの先走り汁とケツマン汁で、今日も僕のシーツは汚れているだろう。 「ほら、歯を立てないでね…」 「ぉごぉお…っ、…っ…お……っ!!」  一度股ぐらに鼻が食い込むくらい乱暴に押し付け、従順に開いた喉の痙攣を楽しむ。  そして間髪入れずに、小刻みに叩きつけてやる。  両手でシーツをぎゅっと握ったアーリスは、僕を目線だけで見上げ、嬉し涙をこぼして大好きな肉棒にしゃぶりついていた。太くて長い、アーリスのペニスの倍以上はある、ご主人様のチンポだ。 「……っ、ぉ…ぐぅ、んっ…、んぐっ!げぽっ…ぉんっ…おごっ……」  鼻水を垂らし、ねばついた涎を溢れさせ、メガネもずり落ちそうにさせながら、必死に吸い付いてくる。 「出すよ、口に溜めて」 「っ!……ぉ…っ、ごぶッ…ぅ」  僕は上体を起こし、両手で頭をつかみ直した。10回かそこら、激しく小刻みに頭を揺すり、ゲボゲボ言っているアーリスの口の中に発射する。 「~~~~~ッ!!んぅ~~~っ…!!!……」  ぐりんと白目を剥き、今日最初のアヘ顔を披露しながら、アーリスは口をパンパンに膨らませて、僕の精液を受け止めた。  最後の一滴を出し終えると、プピッ…と、鼻から精液と一緒に間抜けな音が漏れる。 「んん…んぅ…じゅる…っ」  恍惚の表情で、竿に残った精液も吸い上げていく。  僕がそうしろと教えたわけではないが、言われなくてもこういうことができるアーリスは、やはり性奴隷向きな性格だ。  しかも「飲め」と命じない限り、ずっと正座して股を開き、僕の命令を待っている。あまつさえクチュクチュと音を立てて、いやらしく主人の精液を味わってさえいるのだ。未だにへこつかせている下半身の中心には、絶頂したことを示すピンク色に染まった淫紋。そして、射精を禁じられて、勃起したままの包茎ペニス。 「朝一番の精液、おいしい?」  足の先ででっぷりと育った睾丸をつつきながら聞くと、顔にこびりついた鼻水と涎が飛び散るほど頭を縦に振っている。下半身は怯えたようにびくついているが。 「ここに出してごらん」  僕はサイドテーブルから昨日寝る前に使っていたグラスを取り、そこへ吐き出すよう指示した。アーリスの涎と混ざった白い液体が、どぽどぽとグラスを満たしていく。  全部出してしまうと、アーリスは軽く口を拭い、残り香を楽しむように口をもごもごさせてから、再び僕の萎えたペニスを口に入れた。お掃除フェラだ、本気のおしゃぶりじゃない。  すぐにちゅぽんと音を立てて、僕の股間から離れた。そして僕を見上げ、「今日もおちんぽしゃぶらせていただき、ありがとうございます。ご馳走様でした、ご主人様」と、満面の笑みで言った。  さて、朝食の時間だ。僕の分はアーリスにセッティングさせる。アーリスの分は、残った不揃いな野菜の切れ端と肉、適量のパンか穀類を、僕が餌皿にまとめて放り込む。二人で朝ごはんの支度をしてるみたいで、この時間はちょっとむずがゆい。 「今日は特製ソースもかけてあげる」  そう言って僕は、先程アーリスに吐き出させた涎入り精液を、遠慮なくその餌皿にぶっかけた。セッティングが終わって大人しく隣に控えていたアーリスは、恥ずかしそうにしつつも期待通りのことをしてもらえた喜びからか、ふわりと微笑んで礼を言っていた。  当然ながら、食べ始めるのは僕が先だ。アーリスは「よし」と言われるまで、じっとおすわりで待っている。ナイフ・フォークは使わせない。「よし」と言われたら、犬のように餌皿に顔を突っ込んで、全てを食べ切る。それが僕の下している命令だ。  さすがに執事の頃は、ここまで人間の尊厳を無視するような命令なんて、されたことはないだろう。  初めて命じた時は、驚きと戸惑いを顔いっぱいに浮かべて、床に跪いていた。普通なら怒りや不満も表すだろうが、アーリスは変態だ。雰囲気に飲まれていなくとも、心のどこかで「尊厳を踏みにじられたい」と常に思っている。だからすぐに順応した。  もちろん食べている途中であっても、僕がお茶やコーヒーを求めたら、そちらを優先する。アーリスは食べ方が上品なのでめったにないが、口に食べかすがついた顔で給仕してるのを見ると、僕も頬が緩む。  そういえば執事時代には、主人と同じ時間帯に食事を摂るということはなかったそうだ。使用人は空き時間に各々でキッチンに赴き、何人か一緒に手早く済ませる。逆に主人は一人、執事に給仕をさせながら、主人用の食事部屋で黙々と食べる。“今の時代”はそういうのが普通らしい。  なんて味気ないんだろう、と呟いたら、なぜかアーリスは吹き出していた。  だってそうだろう。自分の足元で一生懸命餌を食べている下僕を見ながら摂る食事の方が、何倍も楽しいんだから。 「特製ソースは気に入った?」 「……ん、はい、ご主人様。ご主人様の濃厚な朝一番のソースが、わたしの餌にたっぷり染み込んでいて…とても、芳醇な香りがします。舌触りもしっとり、まろやかな食感で、とっても味わい深いです」  アーリスの詳細な感想に満足し、食事の手を止めて頭を撫でてやる。  ほう、と甘ったるい吐息混じりのため息をつきながら、アーリスは僕が撫でやすいよう膝に頭を擦り寄せてきた。もう執事服は元通り着ているが、きっとまた、下着を汚すほど勃起して濡れてるのだろう。  はしたなくも上品で、可愛い執事のアーリス。初の実験をしたあの日から、彼はまだ一度も射精できていない。だからなのか、毎日僕が彼の発情を煽るたび、無意識に腰を振っているのがまた愛らしい。  研究は大事だが、アーリスと遊ぶことも、今では立派な日々の楽しみになっていた。  こうして僕達の一日は始まっていく。 ◆  およそ数百年におよぶ大戦があった。人類と竜族の大戦争だ。  序盤は個の戦闘力で勝る、竜族の圧倒的優勢だった。しかし我々竜族は、個体数の少なさから徐々に劣勢へと追いやられていった。不老不死で、生殖を娯楽の一つとしかしないのが、大きな原因だったのだろう。繁殖力と数で勝る人間を侮っていた。我々は油断しすぎたのだ。  やがて予定調和のような敗戦がやってきた。  とっくの昔に亡命し、知識共有と技術提供という名目で処刑を免れていた僕だったが、しだいに種族の違いに頭を悩ませることになった。  人間の寿命は短い。短すぎるせいで、膨大な量の魔術知識を共有しきれないのだ。  魔術に生涯を捧げる価値を、ほとんどの人間は見出さなかった。魔術研究ではなく、野心と政争のために学府に居座る人間魔術師どもには、ほとほと愛想が尽きていた。  それからまた、長い年月が過ぎた。  いつの日か竜族は敗北者ではなく、人々から神聖な扱いを受けるようになっていった。  一方その頃の僕は、古代魔術、現代魔術、どちらにもすっかり飽きてしまっていた。当時の僕が興味を惹かれることといえば、人間たちが見せる底のない性欲くらいだった。  だから自然と、彼らを抱くことに楽しみを見出すようになり、気づけば色事にばかり耽るようになっていった。幸いにも相手には困らなかったため、すぐに好みの青年たちを僕の周りに侍らせるようになった。  彼らは僕のためにどこまで出来るのか、そんなことだけを毎日考えていた。  そしてとうとう、僕の好奇心は一線を越えた。対象を自在に操るとされる、伝説の秘術――『禁術』の研究に手を出したのだ。  そのことが魔術学府に露呈するまで、さほど時間はかからなかった。竜族からも人間からも忌み嫌われるようになり、禁術師と揶揄され、やがて人目を疎んだ僕は塔に閉じこもる。  人が何世代も移り変わる時間の中で、僕は研究に没頭した。従来の魔術体系を一新させるような、自作の特製魔術の研究を。  そして、アーリスという奴隷を拾ったのだ。 「ご主人様は、一体何歳なんですか…?」  暖炉の前でソファに座る僕の膝上に、上半身を預けたまま、アーリスはぽつりと呟いた。  さっきまで僕の昔話を真剣に聞いていたので、久々に声を聞いた気がした。作ってやったばかりの首輪だけを身につけ、裸で床に座る姿は、ペットのように愛らしい。 「何歳なんだろうね?僕もずっと数えていないから、よく知らない」 「そう、ですか…」 「何か言いたそうだね、アーリス。話してごらん」  綺麗に生え揃う栗色の短髪を梳き、優しく話しかけた。 「怖い、んです。わたしが、年老いて死んでいくのを…ご主人様に見せなければいけないのが…」 「ああ…ふふ、そんなことか」  僕は思わず吹き出して、拳を口に当てた。不思議そうに、アーリスは僕を見上げている。 「君は何も心配しなくていい。そういう心配事ももちろん、僕の研究分野なんだよ」  垂れてくる長い白髪を後ろに流し、アーリスの耳元に唇を寄せる。 「ちょうどね…僕と同じ時間を生きられるようになるか、実験してあげようと思ってたとこなんだ。君の大好きな実験だよ、アーリス。嬉しいだろう?僕の可愛い被検体……」 「……っ…ぁ…ご主人様…」  背筋を這い上がっていく鳥肌。耳に息がかかるくらいの距離で、官能的な言葉を囁かれて、アーリスが身をよじった。  すぐに勃起してしまうペニス、びしょびしょに濡れるお尻の穴。もう確認しなくても、手にとるようにわかる。 「副作用は秘密にしてあげるよ。楽しみで、待ちきれないだろう?その日まで、このいやらしい体を火照らせて、存分に妄想するといい」 「あ…っご主人様、ぁ…だめ、だめです…っもう、もう限界なんですっ!おねがいです…もう、もぅ…お許しを…このままじゃ、おかしくなってしまいそうで…っどうか、どうか、射精の許可を……ぁ、あぁっ」 「駄目だよ、いつ射精させるかは僕が決める。でもそうだな、久々に抱いてあげようか」  僕の発言に目を潤ませて、アーリスは即座にこくりと頷いた。  射精できないままでも、僕に犯されることは嬉しくて仕方ないようだ。待ちきれないといった風に腰をくねらせる可愛い執事の手を引き、僕は寝室へ彼を招いた。

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