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第2話
ザワザワ ザワザワ
なっ…なんだこの建物は……
コンサートホールじゃん!!
見学者もざっと200人はいるんじゃない??
吹奏楽部ももしや有名なのかこの高校……
うちの中学にも吹奏楽部あるけど基本女子だぞ……
男子吹奏楽部なんてそんな需要あるのか……
アナウンス「私立 才華 学園高校吹奏楽部 ミニコンサートにご来場いただき誠にありがとうございます。本日司会を勤めます……」
本格的……
音楽コンサートなんて初めてだよ……
拍手のタイミングとか全然わからない
「!!!!」
緞帳 が上がりステージには50名ほどの部員がキラキラと輝く照明に照らされ整然と座っていた
「なんだこれは……」
♪〜♪〜♪〜
トランペットのファンファーレから始まり
しっとりとした退屈なクラシックかと思いきや、よく聴くと一度は耳にした事はあるデイズニーミュージック
軽快にリズムを刻むドラムセットからのジャズ音楽
思わず手拍子をしたくなるJ-POPのメドレー
そして何より……
♪〜♪〜♪〜
各楽器が奏でる音色の心地よさ……息使い……指揮者を見る真剣な眼差し……
スポーツしかしてきていない僕にはどの光景も新鮮で心臓がバクバクと高鳴る
「あっ……」
さっきの国宝級美男子……
サッと立ち上がりスタンドマイクの前で堂々とソロパートを奏でる音色に心を鷲掴みにされ、彼から目が離せなくなった
「速水 先輩!!」
「本物!本物!」
速水 先輩??有名なのか??
拍手喝采の中一礼して席に戻っていった速水先輩という人物……
すっかり会場もあたたまりザワザワし始める会場の会話から聞こえてくるのはやはり【速水】というワード
一体何者なのか……
彼をもっと知りたい……
彼の音色をもう一度聴きたい……
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