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第4話
入部初日
まずは担当楽器を決めるため各パート(楽器)を周り体験ができる
今年の新入生は約50名。2年生45名 3年生50名と大所帯の吹奏楽部
おおよその生徒は小中学からの楽器経験者で一年生で初心者は7名ほど
もう周りの一年生はお目当てのパートが決まっているらしくそれぞれ散り散りになっていった
僕は……
草野『速水はテナーサックス』
暖「ゴクリ……」
テナーサックス……
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【サックスパート】
暖「…………」
大 大 大行列のサックスパート
行列の会話から聞こえる【速水先輩】というワード
どうやらみなさんお目当てはサックスではなく速水先輩
とりあえず並んでみるか
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サックス3年『多いな……速水隠すか』
サックス3年『そうしよう』
ザワザワ ザワザワ
あれ?行列が進んだ?というか減った??
なんで突然??
でもラッキー!!
サックス3年「次君」
暖「はい!!!」
これがテナーサックス!!!
※本当は1つ小さいアルトサックスを体験中
サックス3年「はいどうぞ」
暖「…………すみません、初心者です」
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サックスで体験中の一年生で初心者は僕だけ
そんな僕に懇切丁寧に説明してくれる優しい先輩方!!
あたたかい!!吹奏楽部はホワイト部活だ!!!
サックス3年「さぁ、吹いてごらん」
暖「はい!!!」
大きく息を吸い込み、マウスピースを咥えて一気に空気を吹き込む!!
出よ!!テナーサックスのエロ音色!!!
ぶふぅぅーーぴーーーーー!!!
シーン………
暖「ぶふぉ!!はぁぁ!!」
サックス3年「ふっ笑。」
ブブーーーーピィぃぃいい!!!
なんなんだこれは!!全くエロ音色出ないじゃないか!!
サックス3年「がんばれー笑」
暖「はぁぁハァハァハァ…今度こそは」
わかった。空気が足りないんだ……もっと吸って楽器に吹き込むんだ!
暖「いきまーす!!はぁぁぁ!!!」
サックス3年「あっ……」
バタン!!!
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