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第7話
山下先生の指導論……
演奏の基本は呼吸と表現力
深く 長く続く呼吸を身につけるためにディープキスをしなさい
暖「言ってる事おかしいです」
草野「最後まで見ろ」
男性ホルモンを活性化させ、フェロモンを発生させることで演奏に艶が生まれる
また、男性ホルモンは大脳に作用するため集中力を高め、前向きな思考や決断力を働かせるといった精神面に影響を与える
そのため
暖「まさか……」
<<<たくさんエロいことをしなさい>>>
暖「ピピー!!やっぱり言ってる事おかしいです」
草野「理論的には間違えていない」
つ・ま・り??
暖「ここの部員達はこの独自指導論を実践しているってことですか?」
草野「まぁ、そうなる。全ては全国1位になるためだから」
暖「……そんなことまでして1位を目指すメリットってなんなんですか」
草野「卒業後の進路に大きく関わる。特に大会メンバーに選ばれたら希望大学、プロの道、希望企業なんだって推薦で入れる。
あんまり言いたくないけど、大会メンバーになるために枕的なこともあるとかないとか……」
暖「すご……」
ちょっと待って。ということは草野先輩……
暖「先輩も……あの…あれの経験がおありで?まさか僕も草野先輩と///だからシャワー室が共有!!?」
草野「バカ///勘違いすんな!俺はやらない!こんなレッスンなくても俺は1年から大会メンバーをもぎ取ってる」
やらない部員もいるのか……
……速水先輩ってどっちなんだろ……
草野「因みに隣フルートのパーリー(パートリーダー)だからこの部屋毎日エロボイス聞こえるかもな笑」
暖「えっ。」
レッスンはパート毎で主にパートリーダーがタチ
パートリーダーは顧問の山下先生が指名し、選ばれるのは名誉なことらしい
楽器の技術はもちろんのこと、ルックスも重視されている
レッスンはパートリーダーへ自分でお願いするシステムだから草野先輩みたくやりたくなければやらなくていい
しかし、レッスン回数ももちろん大会メンバーに選ばれるためのいわば点数稼ぎ
パートリーダーと顧問の山下は密接な関係性のためパートリーダーへのアピール=顧問山下へのアピールでもある
草野「暖、サックス希望なんだっけ?」
暖「はい」
草野「サックスのパーリー(パートリーダー)はバリトンサックス3年 パーリーの中でも厳しい人だ笑。噂だとレッスンも厳しいし、激しいらしい笑。ハハハ!暖がんばれよ笑」
暖「えっ……激しいの…」
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