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第15話
【暖サイド】
昨夜はパートリーダーに助けていただきエロ 先輩の魔の手から逃げることは出来たけど……
いつ襲われるか分からないから速水先輩から離れるなってパートリーダーに言われたので
ぴとっ
速水「今日やたら近いな」
暖「速水先輩から方時も離れるなとパートリーダーから言われました!」
速水「は?なんで」
暖「工口 先輩から狙われてます」
速水「ブルブル」
※毎日工口 先輩から尻を狙われているため、工口 アレルギーあり
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個人練習の時間は相変わらず僕は腹式呼吸の練習と歌の練習……
飽きちゃったな……かれこれ1時間やってる
みんな楽器吹いてていいなー
速水「暖、ちょっと来てー」
シンセサイザー(ピアノ)の前にいた速水先輩にお呼ばれ!飽きちゃっていたし構ってもらえるのが嬉しくて小走りで向かった
暖「はい!なんでしょう!!」
速水「腹式呼吸してごらん」
暖「はい!!///」
ちょっと恥ずかしいんだよなーこれ
カチカチ カチカチ
メトロノームを鳴らされ、リズムに合わせて息を吸い込み、ふぅーっと吐いた
暖「はぁぁ…ふぅぅぅ…」
速水「口の形は【ほ】」
暖「【ほ】!?」
ズボッ
暖「!!?」
速水先輩が立ち上がり少し見上げると、指を3本立てに突っ込まれ頭がフリーズした
速水「はい吸って」
当然かのように真顔で僕の口に指を突っ込み空いている右手でお腹をグイグイ押してくる速水パイセン。
後ろには壁……
これが速水先輩の壁ドンか……
これは普通のシュチュエーションなのか?それともこのドS速水パイセンのオリジナルなのか……
速水「噛むなよ」
暖「ふぁい……」
ただ……めちゃくちゃ身体に酸素取り込まれてる感じがする……
恐るべし……ドS速水
速水「よし、時間もないし楽器吹こう」
<<<きたー!!!>>>
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♪〜♪〜♪〜
暖「なんか僕吹けてません!!?」
速水「どこがだよ!フルートの音にかき消されてるだけでお前の音はほとんど聴こえない」
暖「え?」
工口 先輩練習中(超爆音 エロエロ音色)
暖「……フルートのことよく分からないんですけど、めちゃくちゃ上手くないすか?」
速水「工口 先輩 プロ目指してるからな……。正直部で1番上手いし音楽にもめちゃくちゃ詳しい。」
暖「マジかよ……」
速水「工口 先輩はいいから音もう一回ちょうだい」
暖「あっはい!!」
♪〜♪〜
サックスのベルに耳をあて音色を聴く速水先輩……めちゃくちゃ真剣……
こういう真剣に部活に取り組む人たちばかりいるこの部ってやっぱり凄い……
速水「アルトサックスの音出てるね。よしよし」
やった褒められた!!
速水「パーリーのところ行ってみる??」
ん?パーリーって……
パーリー「音程悪い!!姿勢も悪い!!腹筋30回!!」
あのめちゃくちゃ怖い方ですよね……
昨日助けていただきましたけど…。
暖「速水先輩も来てくれますか?」
速水「甘えんな」
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