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1-02罠にかかった君を見せびらかしたい

「おらぁ!! ふざけんじゃねぇぞ!! あいつが悪いんだろうが!?」 「がっ、がはっ。 ず、ずみません、もう許して」 「ハッ!! 弱いくせに喧嘩を売るんじゃねーよ!! くそがっ!!」 「………………」  学校に朝行ってみたら校門前で鈴が、複数の男たちに囲まれて喧嘩をしていた。そして鈴は圧倒的に不利なのに相手をボコボコに殴る蹴るしていた、その傍に真っ青な顔になっている女の子が一人いたから、僕はこれはまた鈴に振られた女の子の仕返しだなと思った。鈴はモテるから彼女候補が沢山いた、それにセックスだけならどの女の子でも拘らないから、時々鈴は振られた女の子に頼まれた男たちと喧嘩をするはめになるのだ。 「おはよう、鈴。怪我はないかい?」 「おう、裕介。これくらいの雑魚相手に俺が怪我するわけないだろ」 「それじゃ、やじうまの皆も解散、解散」 「散れ、散れ、見世物じゃねーぞ!!」 「それじゃ、先生たちに見つかる前に教室に行こうか。鈴」 「ははっ、見つかっても俺の正当防衛さ」  鈴は喧嘩ばかりしてるように見えて、実は自分から手を出すことはなかった。いつも相手が鈴に攻撃を加えようとして反撃されるのだ、それは僕が幼稚園児くらいの頃に鈴に言ったことでもあった。鈴は幼稚園児の頃から友達も多かったが、敵も多かったから喧嘩をするにしても、先に手は出さないようにと僕は鈴に入れ知恵をしたのだ。 「鈴、先に喧嘩をしかけてきたのはあっち?」 「そうさ、裕介が言ったとおり。俺からは手を出してねぇ」 「そうか、良かった。複数対一ってだけでも十分に正当防衛だと思うけど、どっちから攻撃したかで先生なんかの印象が変わるからね」 「ったく、弱っちいなら喧嘩なんて売ってこなきゃいいのにな」 「いや、鈴が運動神経が抜群に良いんだよ。普通は複数対一なら負けるのは一の方だ」 「ははっ、あんな群れなきゃいられない奴らに負けてたまるか」  鈴はどこも怪我をしていないようだった、だったら僕は鈴が喧嘩をしても言うことは無かった。それに複数対一という時点で鈴の方が不利だ、つまりは後で喧嘩をとがめられても鈴の方が庇って貰える可能性が高かった。最初に手をだしていないというのも大事だ、どっちが喧嘩をはじめたかで印象ががらりと変わってくるからだ。 「懐かしいなぁ、幼稚園の頃から鈴はよく喧嘩をしてた」 「裕介はそれをよく見て、ちゃんと証言してくれたよな」 「大抵が複数対一で鈴は喧嘩していたからね、それに理不尽な理由で自分から喧嘩しなかった」 「幼稚園の先生たちが鈴くん駄目でしょって言っても、ははっ。ちっさい口で裕介が理路整然と反論していたよな、先生たちが言い負かされてやがんの」 「だって鈴は悪くないのに、放っておけないもの」 「裕介は優しいよな、正直で真面目だからそこがいい」  僕と鈴の家は隣同士だ、だからまだおしめもとれてないころからの幼馴染だ。幼稚園も一緒だったし、その頃にはもう鈴は僕の大事な友達だった。小さい子ども同士だから喧嘩もしたけれど、口喧嘩だけで鈴は僕には手をださなかった。鈴とは生まれた頃からずっと一緒に育った、だから鈴は僕にとって大事な親友だった。そして、授業が始まり時間が過ぎて放課後になった。 「なぁ、裕介。科学の吉田がさー、これっ全部運べっていうんだ。手伝ってくれねぇか?」 「いいよ、化学準備室?」 「そうそう、化学ってやたら荷物が多いよな」 「実験に使う道具が多いからね、これは確かに手伝いが必要だ」 「よしっ、さっさと運んじまおうぜ」 「ガラスとか割れる物が多いから気をつけて、鈴」  そうして僕と鈴は化学準備室まで、科学の吉田先生に頼まれた物を運んでいった。荷物は多かったが二人で運んだので一度で全て運べた、すると鈴がキョロキョロと科学室と科学準備室の周囲を確認していた。僕はなんだか悪い予感がしてきた、これは鈴が何かを企んでいる時の顔だった。一通り周囲を確認すると鈴は化学準備室に僕を押し込んで、中から開かないように鍵と適当な棒でドアが開かないように塞いでしまった。 「裕介、遊ぼうぜ?」 「それ、コンドーム片手に言われたくないなぁ」 「いいじゃんか、偶には場所を変えると興奮するだろ」 「確かにスリルはあるけど、誰も来ないかな?」 「大丈夫、大丈夫、鍵は厳重に閉めたし平気さ」 「ああ、分かった。鈴は声を抑えてよ、化学準備室の壁って薄いし」  僕は鈴がエッチなことをしたがっていると気がついた、そして気がついた時にはもう化学準備室に閉じ込められた後だった。これは早く鈴を満足させて外に出ないと、万が一誰かに見つかったら大変だ。鈴にはこういうふうに場所を変えて、僕とエッチなことをしたがるところがあった。スリルが堪らないと言うが、もし見つかったらと思うと僕は心配で堪らなかった。 「さぁ、裕介コンドームつけて。俺がしてやろうか?」 「大丈夫だよ、裕介のおかげでコンドームの扱いが上手くなった」 「ちぇ、残念。それじゃ、俺の触って。あっ、ああ、気持ち良い、はぁ、ああっ」 「鈴、声を抑えて。ん、鈴の手も気持ち良い」 「ああっ、これって女なんか目じゃねぇぞ、たまらねぇ、ああっ、はぁ、ああっ」 「僕は女の子としたことないから分からないや、でも確かにいいっ」 「裕介、気持ち良いだろ? ああっ、お前も気持ち良いだろ? んん、いく!!」 「反論したいけど、確かにスリルがあって気持ち良いよ。うぅ!!」  そうやってお互いに相手のものを手でしごいて相手をいかせた、確かに誰かに見つかるかもしれないというスリルは刺激的で、いつもより更に快感を僕に味あわせてくれた。鈴は手だけじゃ満足できなくて、口でもしてくれと言ってきた。僕は誰かに見つかるんじゃないかとハラハラしながら、鈴に口でコンドームをつけた僕のものをフェラされて射精した。 「たしかに気持ち良いよ、鈴」 「そうだろ、裕介のその顔がたまんねぇ」 「えっ、なんかおかしな顔してる?」 「色っぽい顔してるぜ、またたちそうだ」 「あっははは、僕なんかより女の子がいいだろ」 「分かってねぇな、裕介」  僕は鈴が言う何が分かってないのか分からなかった。そうして次は鈴に僕がフェラしてあげる番だった、僕は鈴のものに手早くコンドームをつけて舌で舐め始めた。その時だった、化学準備室の外から声がした。コンコンとノックもされて曇りガラスの向こうに人影が見えた、僕は次にガタガタと揺れるドアの音に僕は心の中だけで動揺した。 「ねぇ、閉まってるよ。化学準備室」 「吉田先生、どこにいるのかなぁ?」 「科学室にもいないね、職員室じゃない?」 「そっか、それじゃ行ってみよう」  これだからスリルは楽しめるけど、鈴の部屋以外でこうやって遊ぶのは嫌なんだ。僕は誰かも分からない彼女たちが化学準備室の前から去るまで、鈴のものをくわえたまま動けなかった。ようやく彼女たちがいなくなったら、鈴が何故か残念そうな顔をしていた。僕はフェラの途中だったことを思い出して、鈴の弱いところを舐めたりくわえてあげたりして鈴をいかせた。 「もう、鈴。だから外でするのは嫌だって言ってるだろう」 「……いっそ、見つかれば良かったんだ」 「はぁ? 鈴。えっと、何て言ったの今?」 「ははっ、ちゃんと換気しとかねぇと吉田にバレると言っただけだ」 「そうだね、鈴。しばらく窓を開けておこう」 「裕介、気持ち良かったか?」  何故だか泣きそうな顔で鈴が僕にそんなことを聞いた、僕はスリルはあったがそのおかげで気持ちが良かったからそう答えた。すると鈴はホッとした顔をして笑った、同時にまた何か企んでいるような顔になった。僕は鈴が何か企んでいるのは分かったが、何を考えているのかまでは分からなかった。 「なぁ、明日。校長が留守の時に、校長室でやってみようぜ」 「何か企んでいると思ったら、それは却下!! 危険過ぎる!!」 「堪らないスリルがあると思うぜ、なぁ裕介」 「スリルはあるかもね、でも僕はそこまではしたくない。鈴」 「大丈夫、校長のスケジュールは知ってる、それに校長室の鍵はもう借りてある」 「ええ!? 鈴、鍵の盗難は駄目だよ」  僕がそう言って鈴を諫めたら、鈴はちょっと借りただけだと言った。そう言って明日、放課後に校長室に集合なと言われた。僕はそこまでのスリルは求めていなかったから、鈴を説得しようとしたけれど鈴は聞いてくれなかった。そして結局、次の日僕は鈴に引っ張られて校長室で二人で秘密の遊びをした。誰かに見つからないかと、僕は心配したけれど何も起きなかった。スリルがあって物凄く気持ち良かったので、僕は鈴にも強くこういうことは駄目だと言えなかった。 「いっそ見つかっちまえば、裕介は俺のものなのに」  僕は校長室でエッチなことをしたことが恥ずかしくて、さっさと換気して僕たちがいた痕跡を消した校長室を後にした、鈴が何か言っていたが僕はまともに聞く余裕はなかった。鈴は借りていた校長室の鍵を職員室に行って、器用に誰にも知られずに元に戻していた。僕はやっと安心してホッと息を吐いた、そうしてまた鈴の家に遊びに行くことにした、鈴の家についたら鈴はブツブツと何か言っていたが僕には聞こえなかった。 「世界中に裕介が俺のものだって言ってやりてぇ」

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