「そ、そこ……っ、あっ……あぁあっ……！」 　諒大の指が内壁のある場所を執拗に攻めてくる。諒大は颯の反応を見ながら、あっという間に颯のいいところを見つけ出してしまった。 「颯さん、ここ、気持ちいい？」 「りょーたさ……だめっ、だめっ。はぁっ、すごい……！」 　腰の奥から凄まじい快感が押し寄せてきて、颯の全身を熱くする。 「待っ……！　も、イっちゃう……！」 　何度も身体をわななかせ、足の指先をピクピクさせながら颯は果てた。射精はしていない。女みたいに後ろで達したのだ。 　颯をイかせた諒大はそこから指を引き抜き、すっかりはだけている颯のバスローブの腰紐を解いた。颯は一糸纏わぬ姿にさせられる。 「颯さん、好きです。好き、好き……」 　諒大の鍛え上げられた逞しい身体が颯の上に覆い被さってきた。裸にされて肌寒かった身体が、諒大の滑らかな肌の温もりを感じて心地よさを覚える。 「あぁっ……諒大さんっ、諒大さんっ……！」 　颯は諒大の両肩にしがみつく。先程から大量に浴びている諒大のフェロモンに、すっかりフェロモン酔いを起こしている。媚薬を浴びたみたいに淫らな気持ちになって、颯は腰を揺らして諒大を欲しがる。 「颯さん。俺を受け入れてください」 　諒大が颯の膝を掴んで脚を大きく開かせる。Ｍ字に脚を大きく開かされる、こんな恥ずかしいポーズは諒大にしか見せられない。 　オメガの蕾に諒大のモノが当てがわれる。ガチガチになっているアルファのそれは信じられないくらいに大きくて、小柄な颯はおののいた。 「あっ、あっ！　あぁあーーーっ！」 　ぐっしょりと濡れた後孔が卑猥な音を立てながら、諒大のモノをのみ込んでいく。達したばかりで敏感になった粘膜が諒大を迎え入れ、じわじわと快感を伝えてくる。 「はぁっ……！　はぁっ……！　颯さんっ、くっ……こんなっ」 　諒大が恍惚とした表情で、吐息を漏らす。その吐息が色っぽくて、颯をさらに昂らせていく。 　諒大と繋がっている。その事実はこれ以上なく幸せだ。ずっと、ずっとこの人と繋がりたかった。ひとつになってしまいたかった。 　運命の番は、もともとひとつだった魂が離れ離れになってしまい、それを再び繋げるためのものなのかもしれない。 　だって諒大と繋がっていると、心も身体も悦びを覚えている。ここに還ってきたかったと遺伝子が呼び覚まされるみたいな感覚だ。 「あっ、あっ、いい……ふ、うぅ、くううぅ……っ」 「颯さんっ」 　諒大に身体の中心を貫かれる。内壁を擦られるたびに腹の奥から湧き上がる快感を颯は全身で味わう。 　奥まで達したあと、諒大がゆっくりと抽送を始めた。諒大に突かれる度にビクンビクンと腰が浮くほどの快感に襲われる。 「あっ、ああっ……！　奥っ、奥だめぇ……」 　最奥のポイントを穿たれて、颯の身体は痙攣する。そこはダメだと訴えているのに、諒大はやめようとはしない。 「颯さっ、気持ちいい……はぁっ、そんなに締めつけないで……」 　諒大が颯に腰を打ちつけ息を荒げている。諒大が颯の身体で気持ちよくなってくれていると思うと胸がきゅうっとなる。 　見るからにエリートで理性的な諒大が、本能丸出しで颯を貪り、性欲で乱れている。こんなに諒大を夢中にさせているのは自分だと思うとたまらない気持ちになる。 「ああっ…！　んっ、ふぁっ……はぁっ、はぁっ……」 　諒大に突かれるたびガクガクを身体を揺さぶられる。その激しい揺れに耐えながら諒大から与えられる快感に夢中になっていく。　 「いいっ……はぁっ、あっ……！　出るっ、出るっ！　止まって……っ」 　颯の陰茎は張り詰めていて限界だ。そこから精を放ってしまいたい。これ以上我慢できない。 「出してっ。俺も限界で……！　あぁっ……！　颯さん……！」 「あぁあーーーっ！　……っ！」 　颯の内部にいるモノがひときわ大きくなり、ずんと最奥に達した瞬間、颯の中に精が放たれた。全身を貫かれたような衝撃と駆け巡る快感に、颯は腰を仰け反らせた。 　下腹部に0.01ミリの向こう側でもドクドクと解き放たれた生温いものを感じる。 「はぁっ……はぁっ……！」 　前でも後ろでも達して、颯は力尽きてベッドに沈む。諒大に穿たれた身体はまだドクンドクンと脈打っている。 　こんなにクタクタなのに、颯は充足感で満たされている。 　諒大と繋がれたことが嬉しい。身も心も素直に解放して、思うがままに互いに求め合える。颯が欲しがればそれを諒大が与えてくれて、颯が心を開けば、諒大が全身で受け止めてくれる。