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第16話

チャイムが鳴る。 「「あ。」」 「これ、六時間目の予鈴だよな。」 「ですね。」 昼休みなんてとっくの昔に過ぎ去っていて授業をサボっていたのだが、気付けばもう五時間目すら終わってしまった。 色々あって疲れてしまったが、確か次は苦手な地理の授業。進級に直結する学年末テストまで後二週間。 これをサボるのは流石にまずいと、俺は重い腰を上げた。 「俺、授業受けるけど、安達はどうする?」 「僕も行きますよ。こう見えても ”真面目” なんで。」 目の腫れも落ち着ついた安達が、ドヤ顔と共に胸を張る。 それが虚勢なのか本心なのかは分からないけど、俺にとってはどっちでもいい。 どっちも安達で、どっちが欠けても安達にはならないんだから。 分かれ道で安達がいつものようにぎゅっと抱き着いてくる。俺はそれにいつも通り頭を撫でて応える。 ちょっとだけ名残惜しく感じてる俺は、結構負けかかっていることに気づかないフリをした。 第五章 ~~俺と抱き枕の攻防戦~~

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