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俺達と学生の本分
冬休みも目前に控え、いよいよ今日から始まったアノ期間。放課後、学校近くのファストフード店でいつもの三人で勉強会を開いている。
「勉強ってなに!」
「無理にでも努力して励むこと、または学業・技能などを身につけようと努力すること。」
始めのうちは黙ってノートと向き合っていた二人は、開始から十分と持たぬうちに集中力が切れた。
「テストってなんなんですか!!」
「学力・能力などの状態や度合いを試すこと。」
左右から聞こえる投げやりな質問に、淡々と答えつつノートを文字で埋めていく。
「………学校ってなに!!!」
「なんなんですか!!!!」
「学生・生徒・児童を集め、一定の方式によって教師が継続的に教育を与える施設。」
既に二人の教科書は閉じられ、シャーペンも筆箱の中。机にうな垂れた安達と、背もたれに寄りかかる瀧藤はジロリとこちらに視線を寄越す。
だが、俺はまだ勉強がしたい。完全にやる気を無くしている二人には悪いが、手は休めず目と口だけで続きを促す。
「漣の馬鹿!!!」
「先輩のばかぁ!!」
小学生並みの悪口を叫びたした二人。もう面倒だからと無視をするも、段々声量が大きくなり始め、仕方なく声をかける。
「周りに迷惑だから叫ばない。っていうか馬鹿なのはお前らな。」
「「馬鹿ぁぁぁぁ!!!!」」
すぐ様二人の頭上に拳を振り下ろし、俺は再びペンを握った。
〜〜俺達と学生の本分〜〜
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