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第21話 マイ・バッハ
数日後、サリナが来た。
「先生、今日の予定だよ。
東京で講演会のゲスト。
午後からだから、起きて。」
サリナが来て起こされた。鍵を持ってたんだった。僕がベッドの上に起き上がるとサリナがキスしてくれた。結構ディープなやつ。
横で寝ていたロジが
「こらこら、ミトに触るんじゃない。」
言いながらサリナの唇を奪ってキスしている。
「サリナのキスは美味しいね。僕、もう一回してもいい?」
「ダメだよ、私がミトを食べる。」
噛み付くような
口づけをされた。朝からセクシーなムードだ。
「今日はマイバッハで行くよ。」
「マイバッハって何?」
「ロジ先生の車。お祖父様から受け継いだメルセデスだよ。ミトは乗るの初めてだね。」
ロジは何者?いつも驚かされる。凄い高級車に乗って東京の大きなホールへ連れて行かれた。運転はサリナがした。
凄いドライビングテクニック。全然揺れないゆったりした運転なのに物凄いスピードで首都高速を行く。渋滞も気にならない。上手いんだな。
こんな運転どこで習ったんだ。サリナも不思議な人だ。
僕は後ろの座席でロジとイチャイチャしながら思った。
ロジが後ろから僕を抱いて首筋に舌を這わせる。手が股間を撫で回す。
「ロジ、ダメだよ。僕お漏らししちゃうよ。」
「何を漏らすって、ふん、言ってご覧。」
「あの、ピュって出ちゃう。」
「可愛いなぁ、脱がして舐めまわしたいなぁ。
私の逸物を握ってくれよ。」
ロジの股間も窮屈そうになっている。
「車の中じゃマズイよ。外から見られちゃう。」
ロジがウェルシュブランケットを僕たちの下半身に掛けた。お祖父さんのお気に入りだったイギリスのブランケットだと後で知った。
「大丈夫、触りっこしよう。
今日はインペリアルホテルをとってあるから後でたくさん愛してあげるよ。」
キスしながら触ってくるロジの慣れた手つきにまた蕩けそうになる。サリナは運転に集中しているようだし。
「ロジはこの車の中でいつもこんな事してるんだ。凄い車に乗れてはしゃいでた僕ってバカみたい。」
そんな事を言うミトは可愛い、と抱きしめられた。
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