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第29話 ロジ
ロジは僕をベッドに引き上げて抱きしめた。
「ミト、クニオのペニスは美味しかったか?
サリナみたいに入れて欲しいのか?」
「そう、入れて欲しいのはロジに、だけだ。
僕が欲しいのはロジだけ。
壊れてもいいからロジに入れて欲しい。
いっぱい舐めて、解したら入るかな?」
「可愛いミト。でも急いではダメだ。
ミトにはゆっくり時間をかけて、嫌な思い出にしたくない。
私もミトに蹂躙されたいな。
そうだ、同時にイケるように何か道具を買いに行こう。」
ロジのペニスを舐める。
「早く、お尻の中に入れてみたい。」
小さな声で僕は言った。
「それは家に帰ってから、にしよう。
ここでは、手当て出来ないし、知らない医者を呼ぶのは嫌だろう?」
「そんなひどい事になるの?」
「今まではそんな事なかったが、ミトは特別な存在だから。
それより、サリナを見てご覧。
私たちがいる事で、すごく燃えているよ。」
人のセックスは、すごくいやらしくて、崇高だ。クニオとサリナは特に美しい人たちだから、
何か、選ばれし者,って感じだ。
ロジが冷静に眺めているみたい。テンションが低いままだ。
ロジの首に抱きついてキスしながら、
「ごめんね。ロジは、まだ途中だね。」
「クニオが終わったらサリナとやるから見ていて。どっちがサリナをイカせるか。」
「そんなひどい事考えてたのロジ⁈」
ロジはそのつもりで二人をホテルに呼んだらしい。僕にも見せつけるのが目的だったんだ。
僕は複雑な気持ちになった。
「きっとクニオは傷つくよ。心が傷つく。
愛してもいないのに見せつけてセックスしたら、サリナだって傷つく。どっちも嫌だ。僕は人の肌が恋しいんだ。いつも肌の温もりを求めてる。
ゲイでもなんでもいい。愛して抱いてくれるなら。
ロジのやろうとしている事は嫌だ。
気持ち悪い。」
ロジの首に抱きついて、そう囁いた。
ロジは僕を抱きしめてくれた。
「ミト、私の天使。」
ロジの手が優しく優しくぼくを愛撫している。
ああ、これが一番好きだ。二人きりでいい。
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