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第43話 白浜ベース⑨

「五月雨、私たちも帰るよ。 もう一度ハグしてくれ。」  ロジはメイ先生を強く抱いた。 「ロジャー、ミトさんを大切にしろよ。 僕は琥珀と結婚出来るまで5年も待ったんだ。 教え子に手を出す訳にいかなかったからね。  つらい恋に男も女もないよ。 自分の手で抱きしめて離さない事だ。」  メイ先生はロジと深い口づけをした。 「ありがとう五月雨。 私は琥珀ちゃんに嫉妬してしまうよ。  おまえを自分のものにしている幸せに、 気付いているのかな。」 「ロジャー、ミトさんが泣き出すぞ。 じゃ、またな。」 ロジは名残惜しそうだった。 「ミト、帰ろう。マイバッハは私が運転するよ。」 「ロジ、運転出来るの?」 「あれは誰の車だ?」 「あ、そうだね。」 「ミトを膝に乗せられないな。 帰るまで、おりこうにしてなさい。」  そう言えばロジはお酒を飲まない。 いつも紅茶を飲む。 大人はお酒をたくさん飲んで酔っ払うんじゃないのかな? 「ロジはお酒、飲まないね。」 「ああ、好きじゃない。 酔っ払ってセックスするのは嫌なんだ。」  家に帰ってきた。 ここはロジの匂いがする。ここが僕の居場所。 「ロジ、あ、そうだ、ロジャー、僕にキスして。」 「また変な呼び方覚えて来たな。」 「ロジャーでいいのに、なんでロジって呼ぶようになったの?」  二人でソファに倒れ込んで抱き合った。 「やっぱり、ウチがいいね。」 「そうだね。ミトお尻触らせて。」 これが好き。ロジに触られるのが好き。  そう言えば、サブと亮も手を繋いで帰って行った。一緒に暮らしてるって言ってた。  二人は清潔な感じがするけど、二人だけの時は僕とロジみたいに野獣になるのかな?なんか可愛いな。    ロジが僕を気持ち良くしてくれる。ロジは筋トレとか一人でしていて結構ストイックだ。 「私の好きな事はミトを愛する事。 それ以外はいらないよ。酒に酔う必要も無い。 いつも、ミトに酔っている。もう女とか触る気がしない。ミトとだったら地獄に堕ちてもいいな。」  ロジとねっとり甘いキスをしてもうペニスが痛くなっちゃったよ。  ロジはハンサムで知的で、端正な顔に少しだけ髭を置いている。唇の上と、顎に少し。  そんなに毛深く無いけど,胸毛がある。 全部,全部好き、大好き。  抱かれて幸せな気持ちからエロティックな気持ちになって来た。ロジの愛撫に馴染んでいる。  ロジだけ欲しい。ロジのモノは入るの。あんなに大きいのに。 「ロジ、ロジ、痛くなっちゃった。」 「固くなり過ぎたのか。悪いペニスだ。 私が食べてしまおう。」

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