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第59話 源内先生
源内先生が来た。
「お前たちは、一体何をやってるんだ。
特にロジャーはいい年をして、
こんな子供をいじめるんじゃない。」
僕もう25才の大人なのに。
ロジは叱られた。これも子供みたいだ。
「お恥ずかしい限りです。
ちょっと感極まってやりすぎました。」
「衆道の心得、は無理をしない事だ。
本来、出るだけの一方通行に、逆から入って行くのだから、準備が必要だ。
ロジャーはその辺のところ、ベテランじゃないのかね。」
源内先生は医者らしく顔色も変えず、ロジを叱った。お尻に何かの軟膏を塗ってくれた。
塗り方が気持ちいい。お医者さんはプロだな。
「滑りのいいのを持って来たから使いなさい。
ロジャーの逸物は人並外れた大きさだから、凶器になるぞ。使い方に気をつけるように。
大切に、壊さないように愛するのだよ。」
源内先生が帰って、ロジはすごく優しくなった。
「ミト、私を怖がらないで。
もうあんな酷いことはしないよ。
私は今まで人を愛した事がないのかもしれない。こんなにミトを愛しているのに、愛し方がわからなくなった。
私を嫌いになったか?」
僕はロジに抱きついた。ロジがそんな弱気な事を言うなんて、不思議だ。益々愛おしくなった。
ロジは僕だけのものだよ。メイ先生にもあげない。
しばらく平和な日々が続いた。
久しぶりにサリナとクニオが来て、
「ロジ先生、雰囲気変わったね。
それに夜遊びしなくなったでしょ。
ミトと一緒に、いつも家に引きこもってる。
愛し合ってるなら、ま、いいか。」
今日は報告があるって,二人で来たらしい。
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