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第31話
「時雨、イっていいよ。俺もそろそろイくから……」
「はぁ、ァァンッ!イ、イぐぅ……、とまんなっ……アっ、ァァンッアァァーーーー……」
最奥の壁を広げるよう優しく何度も突き上げて、ナカをゆっくり自分の形に作り変えた圭は気持ちがいいと、抽送をどんどん激しくしていった。
パンパンっと肉と肉のぶつかり合う音と共に時雨の悲鳴が上がる。
「アッんぅ、ヒィヒィ……、イってぅ!ずっとイってるぅーーっ!!」
気が狂うと自身の頭を鷲掴み、泣き叫びながら達し続ける時雨を抱きしめ、圭は小さく声を上げると時雨の中で欲望を爆ぜさせた。
「あっあっあっ……、あついぃ〜…ッ!ぬ、いてぇ!抜いてぇーーー!」
「今はダメ。今無理矢理抜いたら時雨が傷付く……。大丈夫、赤ちゃん出来ても責任とるから……」
アルファの身体はより多くの子孫を確実に残す為、射精時間が普通より長く、大量の精液を出す。
その為、射精時は性器の形が変形するのだ。なので、治るまで無理に引き抜くことは出来なかった。
話では聞いてはいたが、実際体験する時雨はあまりの強烈な刺激に咽び泣いた。
「く、くるしぃ…、アッアッ、おなかぁ〜……、熱くってこわいぃ〜」
情事の余韻で昂る身体のナカを更に刺激され、時雨はいやいやと弱々しく首を横へ振った。
そんな仕草も可愛くて、圭は嬉しそうに笑って時雨の額へ唇を落とす。
「大丈夫…。もう少しだから。いい子だから、もうちょっとだけ我慢ね」
「んっんっ……、うぅ………」
びくびく身体を震わせ、しがみついてくる時雨は少し幼さを感じさせるもので、圭の庇護欲が掻き立てられた。
汗ばむ額にかかる小豆色の髪を何度も優しく梳いてやり、安心させるようにあやすようなキスを何度も与えた。
「かわいい……。時雨、好きだよ」
繰り返される優しい圭の言動に時雨は徐々に身体の力を緩め、同時にそのまま意識を手放した。
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