31 / 35

第31話

「時雨、イっていいよ。俺もそろそろイくから……」 「はぁ、ァァンッ!イ、イぐぅ……、とまんなっ……アっ、ァァンッアァァーーーー……」 最奥の壁を広げるよう優しく何度も突き上げて、ナカをゆっくり自分の形に作り変えた圭は気持ちがいいと、抽送をどんどん激しくしていった。 パンパンっと肉と肉のぶつかり合う音と共に時雨の悲鳴が上がる。 「アッんぅ、ヒィヒィ……、イってぅ!ずっとイってるぅーーっ!!」 気が狂うと自身の頭を鷲掴み、泣き叫びながら達し続ける時雨を抱きしめ、圭は小さく声を上げると時雨の中で欲望を爆ぜさせた。 「あっあっあっ……、あついぃ〜…ッ!ぬ、いてぇ!抜いてぇーーー!」 「今はダメ。今無理矢理抜いたら時雨が傷付く……。大丈夫、赤ちゃん出来ても責任とるから……」 アルファの身体はより多くの子孫を確実に残す為、射精時間が普通より長く、大量の精液を出す。 その為、射精時は性器の形が変形するのだ。なので、治るまで無理に引き抜くことは出来なかった。 話では聞いてはいたが、実際体験する時雨はあまりの強烈な刺激に咽び泣いた。 「く、くるしぃ…、アッアッ、おなかぁ〜……、熱くってこわいぃ〜」 情事の余韻で昂る身体のナカを更に刺激され、時雨はいやいやと弱々しく首を横へ振った。 そんな仕草も可愛くて、圭は嬉しそうに笑って時雨の額へ唇を落とす。 「大丈夫…。もう少しだから。いい子だから、もうちょっとだけ我慢ね」 「んっんっ……、うぅ………」 びくびく身体を震わせ、しがみついてくる時雨は少し幼さを感じさせるもので、圭の庇護欲が掻き立てられた。 汗ばむ額にかかる小豆色の髪を何度も優しく梳いてやり、安心させるようにあやすようなキスを何度も与えた。 「かわいい……。時雨、好きだよ」 繰り返される優しい圭の言動に時雨は徐々に身体の力を緩め、同時にそのまま意識を手放した。

ともだちにシェアしよう!