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第3話

そんな生活を始めもう随分と時が過ぎた。子供だった彼ももう随分と成長し大人になった。 歳を重ねるごとに増していく美しさにますますのめり込んだ。 もっと乱れ狂う彼を見たいが為に自分が抱くだけでは飽き足らず多くの男達に彼を抱かせた。 誰に抱かれても悦び涙する彼が憎らしくもあり愛おしくもあった。 そんなある日、彼が忽然と姿を消した。 俺は必死で探し回った。多くの伝を使い彼を見つけた時彼は俺ではない何の取り柄もないような普通の男に俺には見せたことのない笑顔を向けていた。 また隣に立っている男も幸せそうに…愛おしそうに彼を見つめていた。 その翌日俺は栗花落を迎えに行った。 栗花落は素直に俺の胸に飛び込み抱きしめてきた。 そんな栗花落を家に連れ帰り勝手に出ていった罰を与えた。 栗花落は快楽に弱いが絶えず与えられる無機質な快楽はあまり好きではなかった。 嫌いな無機質なものに責められ強制的に何度も絶頂させられる。終わることのない快楽に何度も気を失いでも刺激により起こされ疲弊していった その息遣いでさえも愛おしかった。 その後栗花落が一緒にいた男は俺の会社の取引先だと言うことを知った。 彼は実直な男だった。 そしてまだ栗花落を諦めきれない。だけど踏み出せない弱い男でもあった。 栗花落を諦めさせるため複数の男に犯され乱れ狂いながら男を求める栗花落を見せてやった。 男が栗花落を呼ぶと栗花落はふっと力の抜けた表情をした。幸せそうに笑った。だがそれは一瞬の出来事ですぐ快楽に落ちていった。 「わかったでしょう?栗花落は快楽無しでは生きられないのだと。あの子は病気なんです。常に男の一物を咥え込み男たちの熱をその身に貯めておかないと生きていけないのだと。あなたの手に追える相手ではない。わかったら2度と彼に近付かないでくれるかい?」 男は逃げ出した。いい気味だと思った。

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