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11 休日と病気と可愛いおねだり7

「本当に?」 「本当だよ、だからもう一回やってくれるか。今度はちゃんと教えるから」 「はいっ!」  一輝に教えてもらいながら手を動かしていく。 「そうだよ……上手だよ碧くん」  ゆっくりとした動きを徐々に早くしていく。それだけ。それだけなのになぜだろう、碧まであの腹の奥がくすぐられるような感覚が蘇ってくる。そこを手で弄られた時、腰が勝手に動いてしまうような疼きが沸き起こるのだ。今一輝がそれを感じているのだろうと思うだけで、どうしてだろう碧の身体までが熱くなってくる。それに合わせるように碧の治まったはずのものが形を変えていく。 「あれ、……どうして?」  なぜ一輝のをしているだけのに、自分までおかしくなるのだ。  もしかしたら朝というのは形がおかしくなりやすいのだろうか。 「……一緒にしようか」  いつもキスをするときのように膝に乗るよう言われ、素直に従う。一輝が角度を微妙に調整し、二人のものが重なり合うようにすると、二人のものを同時に掴んで手を動かし始めた。 「ぁ……ゃぁぁっ」  さっきと違う感触にまたゾワゾワと身体から変なのが沸き上がってくる。横になっている時と違い、急に上体に力が入らなくなる。肩を掴みながら一輝の首元に顔を押し付けなんとかその感覚を堪えようとする。そうじゃないと勝手に腰が動いてしまいそうだ。  頬とあそこで一輝の硬さを感じながら、的確に煽ってくる手の動きに翻弄されていく。  しかも起きたばかりのパジャマは一輝の匂いがする。大好きな人の匂いに包まれていると余計に身体の奥の熱が膨張してくる。  未熟な碧はもう我慢できなかった。  一輝の手の動きに合わせながら本能のままに腰を動かしていく。  先走りに濡れた手が滑らかな動きになる。  また違った感触の到来に、碧は肩を掴む手に力を入れながら動きを早くする。 「ひっ……ゃぁっ、また変なのが出ちゃう!」 「そういう時はね、達くっていうんだ」 「ぁぁっ、いくっ! も、ゃぁぁぁっ! ……ぁっ……んっ」  白い液体の放出に合わせて、大きく前へ腰が突き出される。  またあの感覚だ。  吐き出した後、フワフワして天に昇るような心地になる。初めは急激すぎてゆっくり味わえなかった感覚を、二度目の余裕でじっくりと堪能する。 (きもちいい……)  キスとは違う気持ちよさにたっぷりと浸り、フワフワした気持ちのまま、この気持ちよさをもっと味わいたくなった。

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