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12 新婚旅行と芸術と初めての夜7☆
「今月からもう薬は必要ないからね、それを始めてもいいかな」
「はい! 難しいのかな?」
「碧くんなら大丈夫だ。こっち向いて」
一輝に寄りかかっていた身体をこちらに向かせ、いつもキスをするときのように抱きかかえる。可愛い唇にそっとキスをして、でも今日は啄むだけでは終わらせない。いつものように啄んだ後、舌で可愛い唇を舐めた。
「ぁ……」
碧は驚きながらも一輝のすることを受け入れる。
唇の合わせをくすぐり、その中へと潜り込む。
「んっ」
初めて口腔に一輝を迎え入れて驚きの声を上げるが、でも拒みはしない。ただ不安で一輝の腕を掴む指に力を入れた。その力加減すら一輝には心地よい。可愛い彼を支配しているような気持になる。
歯をくすぐり、その奥に隠れている舌を舐めとる。そしてそれを誘い出すと執拗に擦り合わせていく。
初めてだからあまり長くはせず、頃合いを見計らい唇を離すと、碧は紅潮した頬ととろりと溶けた眼差しの可愛い顔になっていた。
「これはディープキスと言って、夫婦が二人きりの時にするキスだよ。どう?」
「……もう一回、して」
「何度でも」
唇を合わせじっくりと彼に教えるように同じ動きをして、だがどんどん淫らさを増していく。音を立て舌を吸い、誘い出しては先を噛む。舌を絡ませては貪るようなキスを徐々に激しくしていった。初めはされるがままの碧も、何度も繰り返すと自分から一輝のやり方を真似して動いてくる。
角度を変え何度もキスをして、唇の合間から漏れる碧の喘ぎをも吸い取る。キスだけで二人の身体に挟まれた可愛いものが力を持ち始めていく。それを見計らい、一輝はキスに酔う碧の臀部を何度も撫で、そして繋がるための場所へと指を動かした。
「ぁっ……そこだめ!」
驚いた碧は初めて抵抗の言葉を発した。
知識のない彼にとってそこは排泄の場所でしかないのだから。
「安心して。愛し合ってる者同士はね、ここで繋がるんだよ」
「つながる?」
「そう。一つになるんだ、ここでね」
「どうやって……」
「教えるから私に任せて。大丈夫、碧には痛いことをしたことがないだろう」
敢えて呼び捨てにしてみる。そのニュアンスを感じ取ったのか、少し照れたような笑みを浮かべ頷く。
妻が可愛すぎて色々と我慢が出来なくなった一輝は、もう一度彼をキスで酔わせると最奥の蕾をくすぐりながら指を潜り込ませた。
「んんっ……ぁ……」
「力を抜いて、そう。碧はキスに専念して」
「ぁ……はぃ」
ディープキスを気に入った碧は一輝の首に手を回し自分から積極的に舌を絡めてくる。応えながらまだ固い蕾をゆっくりと解していく。指を入れては抜き、少しずつ進めて根元まで入れていき、じっくりと指を動かしながら碧の感じる場所をあたりを付けながら探っていく。
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