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13 だるい身体と甘い朝と兄二人1☆
初めて教えてもらった「セックス」は、今まで知らなかった感覚が一度にやってきてはなにもわからない状態になる。一輝の欲望が身体のある場所を突くたびに背筋に鋭い痺れが走り、下腹部の熱が大きくなっていく。苦しいくらいに熱いものが身体の中でうねり、限界を迎えると同時にあそこから白い液体が吐き出される。
それが快楽と知らないまま、碧はどんどんとのめり込んでいった。
一輝の欲望を咥えた場所がもっともっととそれを求めては、無意識に力が入ってしまう。
碧は身体からの欲求をそのまま一輝に伝え助けを求めるしかなかった。
一輝が教えてくれることは、どれも気持ちいい。頭がおかしくなりそうなほど気持ちよくて、もっとして欲しくなる。
そしてセックスはいろんな形で繋がり、それによって感じ方も違うのだと実践で教えてくれる。最初の体位よりも四つん這いになって後ろから突かれたほうが気持ちいいが、碧は今されているのが一番気持ちいい。
座る一輝の膝に背中を向けて座り、両足を逞しい腕にかけて身体を上下に揺すられるこの体位が。
全部を一輝に委ね、彼に包まれているのが気持ちいいし、中の感じる場所が強く突かれて狂ってしまいそうになる。
嫌と言いながらもっととねだり、なにを言っているのか自分でもわからなくなるけど、碧が声を上げれば一輝は激しくしてくれる。なんでも自分の願いを叶えてくれる。
快楽に弱い身体がどんどんと貪欲になり、教えてもらったばかりなのに際限なく欲しがった。
もう達きすぎて、分身からたらたらと蜜を零すばかりになっている。それでも一輝からの刺激を欲しがった。
「ぁぁ……これぃぃよぉぉ」
一輝の腕にしがみつきながら気持ちよさを伝えていく。そうすればもっといっぱいしてもらえるから。
「こう、かい?」
「ゃぁぁぁぁぁっ……んぁぁっ」
「それとも、こう?」
「ぃぁぁっ……んぃぃ」
なにをしてもらっても気持ちよくて、碧はまた軽く絶頂を迎えた。もう飛ばすほどの蜜はない。けれど、強い快感に身体が痙攣して中の欲望を締め付けてしまう。その時に一輝のもので擦られるのがたまらなく気持ちいい。
その気持ちよさをもっと味わいたくて、自分から意識して蕾を窄め一輝を締め付けていく。
「ぐっ……そんなにしたらっ」
「ビュッて白いの、いっぱい出してぇ」
蜜を吐き出されるときに一輝の根元が膨らみ、中のものが抜けないまま突かれると感じるなんて、おかしいだろうか。そして身体の中でそれが流れ落ちるゾクゾクとした感触も好きだった。
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