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13 だるい身体と甘い朝と兄二人3☆

 気持ちいいことに弱い碧は、稚拙ながらも甘い声を漏らしながら自分から一輝の舌を追いかけてしまう。  たっぷりと舌を絡ませたあと濡れた唇を舐められる。  背筋をズンっと痺れが駆け上がっていく。 「ぁっ」  それが気持ちよくて、もっと味わいたくなる。  快楽の虜になった碧は、知ったばかりのもっと激しい快感を得るために、どうしたら一輝がしてくれるのだろうか。  上手く言えないからそれに触れ、一輝の欲望の感触を味わいながらトロンとした目でねだる。 「昨夜のあれ、して」  狂うくらい気持ちよかったそれが欲しくて、逞しい胸に頬を擦りつける。  仔猫のように甘える碧に、一輝は甘いキスをしながら願いを叶えてくれる。一輝を受け入れることを知ったばかりの蕾に指が潜り込む。それだけであの強烈な痺れを思い出して期待に悦んで締め付けてしまう。 「ぁ……」  指が動くだけで勝手に声が出てしまう。分身を擦られるときよりも簡単に出てしまうけれど、一輝はそんな碧を可愛いと言ってくれる。 「もっと可愛い声を聴かせて、碧」 「ぁぁっ……」  中の一ヶ所を擦られると碧はもう本当におかしくなってしまう。気持ちよすぎてじっとなんてしていられなくなり、腰が勝手に動いてしまう。それがもっとしてなのか、もうやめてなのか、自分でもわからない。ただ動かずにはいられなかった。 「一晩でこれが好きになったんだね」 「んっ……きもちいい…」  一輝が身体を起こし布団を剥ぐ。なにも身に着けていない二人の身体が陽の下に晒され、秋の淡い朝の光を浴びる。 (一輝さん……カッコイイ…)  優しい面に逞しい姿態が陽の光を浴びてより強調されている。こんなにもカッコいい人が本当に自分の夫なのだ。そしてその人はただカッコイイだけではなく、物知りでなんでも器用にできて、夫婦のことを教えてくれている。こうして気持ちよくなる方法も優しく甘く不器用な碧に一つ一つ教えてくれている。  優しい指が碧をどんどん追い上げていく。  中を刺激されながら分身を弄られるとたまらない。僅かな刺激でも固くなり、すぐにあの白い蜜が出てしまいそうだ。 「ちょっと達くのを我慢してごらん。そうしたらもっと気持ちよくなるからね」 「ゃ……がまん…できなっ」 「じゃあここを弄るのをやめよう」  分身を先端を擦っていた手が離れていく。 「やだっ!」 「ダメだよ。我慢したらもっともっと気持ちよくなるから。……碧は気持ちいいのが好きだろう」  うん、好きだ。  一輝の手によって与えられる快楽は溺れてしまうほど気持ちよくて、一度知ったら抜け出せなくなる。  キスも、分身への刺激も。

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