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13 だるい身体と甘い朝と兄二人4☆

 もう分身へ触れてもらえないのが悲しくて、して欲しくてねだるように腕を掴んでせがむ。本当はキスをしたいけれど、大きく足を開き腰を浮かせ一輝の顔の傍に欲しがりな蕾を晒している体勢ではそれができない。 「ダメだよ」 「ぉねがっ……してっ!」 「もっと気持ちよくなりたいだろう。今気持ちいいことをしてあげるからね」  そう言って一輝は蕾に舌を這わせた。 「ひぃっ!」  ねっとりとした感触にゾクリとする。嫌悪感にも似ているのに、後から快楽が沸き上がってくる。チロチロとした先でくすぐられ、指の間から舌が潜り込んでくる。 「ゃぁぁぁぁぁっ」  とっさに腰を逃がしてしまうが、しっかりと抑え込まれているせいですぐに引き戻される。 「ぁんっ……それっ…」  どうして欲しいのか自分でもわからないけれど、今までにない感触にムズムズとしてしまう。気持ちいいのか悪いのかわからない。ただじっとしてられなくなる。 「ぁっ……ひっ!」  中をくすぐられタラタラと蜜が零れてしまう。  なのに、一輝はなにをされているか見せつけるようにして、視覚からも狂わせようとしてくる。まだ働かない頭がどんどんおかしくなってしまいそうだ。一輝と気持ちいいことをしたくてもっとして欲しくて、そればかりを考えてしまう。  もう出してしまいたい。なのに、出させてもらえない。舌が入ったことで気持ちいい場所を擦ってもらえないから碧は啼きながら懇願するしかなかった。 「は…やく……挿れてぇ」 「……もう欲しいの?」 「ん、ぅん、ほしい……」  一輝の大きなものを挿れられた時の心地よさが忘れられない。すぐにでも欲しくなる。  枕の下にあるボトルを取り出すと一輝はそれを指に塗り、欲しがって収縮する蕾へと挿れていく。 「ぁぁぅ」  指が動くたびに濡れた音が立つ。その音に聴覚までも刺激され昨夜の激しさを思い出させる。  一輝は碧の腰を開放すると細い身体を横臥にし膝を折り曲がらせた。その体勢で貫いてくる。 「ゃぁぁぁぁ……ぁっ」  感じる場所を微妙に外された挿入に、そうじゃないと訴えたいのにすぐに動き始めた腰の衝動に、母音だけの音を紡ぐ。  もっと確かな刺激が欲しい。これも気持ちいいけどそうじゃないんだと、あの場所を激しく突いて擦って欲しいと願ってしまい、必死で首を振る。  碧の気持ちを如実に感じ取って、一輝が唇を寄せてきた。 「すぐに達くんじゃないくて、私のものをじっくりと感じて」  一輝のものを?  ゆっくりと抜き差しされているものへと意識を向け、ずるりと挿ってくるその形を確かめるように蕾を窄めた。 「ぁっ……ぃゃ!」  そのタイミングで抜かれると、言いようのない痺れが沸き起こる。 「気持ちいいだろう。もっと感じて、中だけで」

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