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13 だるい身体と甘い朝と兄二人5☆

 一輝の動きに合わせて力を入れていく。固くて大きい欲望が内壁を擦りながらの抜き差しに徐々に背筋を走る痺れが大きくなっていく。昨日とは全く違う感触に、流されるのではない、湧き上がるような甘さが下腹部を襲う。  簡単に達けないのに、それでも気持ちいい。  確かな刺激ではないのにどんどん分身が熱くなっていく。  じわじわと追い上げられる感じに、一気に追い上げられるのとはまた違った緩やかな快楽が碧を苛む。  すぐに達けないじれったさに悶えながら、けれど確実に追い上げられていく。 「ぁぁ……ぁっ……ぃぃっ!」 「これも好きになった?」 「ぅん……でもっ」  あの確かな快楽が欲しい。  ゆっくりとした快楽をまだ楽しむだけの余裕が碧にはなかった。 「そう……では碧が自分で動いてごらん」 「な……に?」  一輝は抜かないまま碧の足を広げると自分を跨がせ身体を入れ替えた。繋がったまま横たわる一輝の腰に乗る形となり、接合が深くなる。 「なっ……え?」 「自分が気持ちいいように腰を動かしてごらん」  いきなり言われても、どうしていいかわからない。戸惑う碧に一輝は下から突き上げた。 「ひぁぁぁっ」  腰が跳ね、落ちた時にあの場所が強く擦れる。 「ぁんっ……も……とぉ」 「これをね、碧がするんだ。大丈夫、すぐ上手になるよ」  大きな手が腰を持ち上げ、落とす。 「ぁぁっ」 「やってごらん」  恐る恐る足に力を入れ、欲望が抜けないように蕾に力を入れながら腰を持ち上げ、ゆっくりと下ろす。 「んぁぁ……」 「感じる場所に私のを擦りつけてごらん」  あの場所に一輝のが来るように……少し身体を倒しまた同じことを繰り返す。 「ぃっ……ぁぁぁっ」  欲望の先端がその場所をぐりっと擦っていき、あの狂うような痺れが走っていった。欲しかったものをようやく得られた碧は、もう腰を止めることができなくなった。自ら腰を振り、自分で快楽を追いかけていく。  ピンっと勃った分身からどんどん蜜が溢れていき裏筋を通って零れ落ち、二人が繋がった場所へと辿り着く。  一輝の太ももに手をついて、どんどんと腰の動きを大胆にしていく。その淫らさを一輝にずっと見られているとも知らずに。 「可愛いよ、碧。もっと好きに動きなさい」 「ゃぁぁっ……も、だめぃくっ!」  やっと得られたその瞬間、碧は触れられることなく蜜を吐き出した。遂情で強張る身体を大きな手が支えながら、激しく容赦なく下から突き上げてくる。 「ぁぁぁぁっ」  吐き出しているタイミングで感じる場所を突かれて碧は頭の中まで真っ白になった。  気持ちよすぎておかしくなりそうだ。  弛緩し一輝の上に倒れ込む身体を抱きしめながら、尚も激しく腰を動かし、そして一輝も碧の中に蜜を吐き出していった。 「ぁ……」  その迸りにも声を上げてしまう。

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