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14 帰国と危険と家族計画8☆
今度ベッドの横に鏡を置こうと心に決めながら、彼の望んでいたことを教えていく。
「碧が発情したら、これをいっぱいすると子供ができるんだ、よっ!」
「ぁぁぁっ……んっ」
ひと際高い位置から落とせば、碧は堪えられず触れられてもいないのに蜜を吐き出した。
可愛い分身から吐き出されたものを掬い取り、彼に見せつける。
「この白いのが精液で、発情した碧の身体に注ぎ込んだら子供ができるんだ。わかったかい」
「ん……でも、はつじょうってなに?」
「碧がセックスがしたくてしたくて堪らない時のことだよ……これからそういうのが月に一回起こる時が来る」
「ぁんっ……いまもしたいよぉ…」
荒い息遣いの合間にまだ欲しがる碧の頬にキスをする。そうするとそこじゃないとばかりに可愛く快楽に弱い妻は、身体をひねらせ唇へのキスをねだってくる。
細い身体をベッドに横たわらせると、中の締め付けをたっぷりと味わいながら深いキスをする。
「今よりももっとだよ。もっともっとしたくなる時が来る。そうなったら、絶対にすぐに私に知らせなさい。すぐに飛んできて碧を抱いてあげるからね。こんなふうにっ」
「ゃぁぁっ、ぃぃっ……きもち、ぃぃっ」
「碧に気持ちいいことをするのも、していいのも私だけだっ、忘れちゃだめだよ」
腰を打ち付けながら何度も言い聞かす。一輝だけだと。これは夫婦だけの行為だと。
「んっ、かずきさんだけ……だけだからぁ」
咽び啼きながら碧が可愛い返事を返してくれる。それだけで一輝の心が震える。どこまでも素直な彼への愛おしさが募っていく。
遂情した碧にギュウギュウに欲望を締め付けられ、気持ちいいその身体の中に蜜を吐き出した。
「んっ……ぁぁ…」
「でもね、子供はまだだ。もっと碧と気持ちいいことをいっぱいしてから、ね」
荒い呼吸で恍惚としている彼のうなじを撫でた。
「ん……」
「発情したらここを噛むよ。碧が私以外に目を向けなくなる。他のアルファからも色目を使われないから。本当に私だけの碧になる……」
潤んだ目が一輝を見上げる。
「僕……もう一輝さんのだよ」
「うん、そうだね。けれど、今日みたいに他の人が碧を欲しがるのが嫌だ。私だけのものだから……碧は私だけのものだ」
伝えれば伝えるほど、彼が愛おしく、どこまでも自分に狂わせたくなる。この綺麗な目が自分だけを見続けるように。
滑らかな頬を撫で、キスをする。
まだ終わらせない。もっと碧が欲しい。
二回戦の始まりを腰の動きで告げて、また可愛い妻を啼かせていった。
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