8 / 59
008
心地よい嬌声が森に響く。
おっさんは顔を真っ赤にして目と口をいっぱいに開きながら、しばらく放心していた。
股間の辺りに濡れたシミが広がっていくが、きっと潮を吹いたのだろうと勘が告げる。溢れ出る精気に、オレは腹が満たされるのを感じた。
けれど、これで終わらせはしない。立て続けに動物を犯したおかげか、何だか胃が大きくなっているような気もするしな。もちろん胃はないが。
「はっ……ぁ……」
意識を取り戻しはじめたのか、おっさんが瞬くのを見て、オレも動き出した。
亀頭の周りを撫でるように移動しながら、後ろの方にもゼリー状の体を伸ばす。
裏筋から睾丸、陰嚢を伝って後孔へ。
ヌルヌルと蕾を撫でると、更におっさんは焦りだした。
「やめろ! そこは……!」
ヌプ。
ヌププ。
制止など聞くかと言わんばかりに体を挿入する。
「や、やめろ……イヤだ……イヤだ……っ」
硬さはないので、前立腺を責めることは出来ない。
けれど催淫効果が力を見せてくれるだろう。
中を埋めていくゼリー状の体は、後孔から直腸にかけて熱と緩やかな痒みをもたらすはずだ。
「はっ……はっ……イヤだ、イヤ……く、ぅ……」
おっさんは今だ濡れた股間を掴んでいる。
しかしその手が後ろに回るのは時間の問題だった。
ほら、そろそろ我慢出来なくなってきただろう……? おっさんの体に囁くように、直腸の中を行き交う。何だったらこのまま直腸洗浄してやろうかと思った矢先、ついにおっさんは自分の尻に指を突き立てた。
「ふっ……ふぅ……」
最初は服の上から蕾を押さえるだけだったが、それでは足りないと言わんばかりに、手を下着の中へ入れる。
恐る恐る進んで来る指を彼の蕾で出迎える気分たるや、まるで我が子の成長を見守るようだ。
ビクついた指がピンクスライムの体で濡れ、蕾の襞を撫でる。
そしてオレが指に馴染みはじめると、意を決したのか指を中に挿れた。
「くっ……こん、な……ふっ……うぅ……ぐすっ」
まるで泣いているように鼻を鳴らしながら、おっさんは挿入を続ける。
第一関節、第二関節とおっさんの指は己の蕾へと埋まっていった。
それにしても後ろをいじることに抵抗があるようだな? 犯されたトラウマでもあるのか? おっさんぐらいの年なら興味本位でアナニーぐらいし…………ない?
オレの基準を一般に当てはめるのは無理があるか。
ただその抵抗も、ときが過ぎるにつれ快楽にのまれたようだった。
「は……ぁあ…………くっん……あっ、あぁっ!」
オレの手助けもあり、ジュプジュプと音を立てながら、おっさんは指を抜き差しする。そうだ、それでいい……快楽を追い求めろ。
「あっく……あぁん! はっ……あぁ……いいっ……あっ、あっ……!」
挿入される指が三本まで増えるのを確認しながら、もっと激しく動かせと体を震わせて煽った。それに応えるように、おっさんは指の動きに合わせて腰も前後に揺らし出す。
「はっ、あぁ! あぁんっ、あっ……! いい……すごっ……あぁっ! ふぅ……くっ……うぉっ、ぉ……あぁっ! おぁぁぁあああん!」
ともだちにシェアしよう!