13 / 59

012

「ひぅ……ぃ……こわ、い……っ」  おっさん……もしかして泣いてる?  外に残ってる体を伸ばして、おっさんの様子を窺う。  為す術がないことを悟ったおっさんは、グレーのヒゲをヨダレと涙で濡らしながら泣いていた。  いい年して泣くなよ……多分、三、四〇年は生きてるだろ?  だがまぁ、泣き顔は嫌いじゃない。むしろ征服欲が満たされるから好きだ。もし今の体に肉棒があったら、完全に勃起してた。  あぁ、肉棒欲しい……ぐすん。 「ぅぐっ……ぁひ……ぃ……い、いたっ、痛い……っ!」  おっと、肉棒じゃないから加減をミスったか? いや、こんなもんだな。  前世の肉棒の長さを思い出しながらヘビの挿入を止める。  ヘビは昨日食べたご飯も消化し終わって、太さはおっさんの指三本もない。慣らすにはちょうどいいぐらいだろう。  ズルッ。 「ひぃぃいい! ぅあっ……ぁ……やめ、やめてくれっ……いやだっ、こわっ……いいぃぃ! ひぅ! うっ……」  自分では加減出来ない挿入に恐怖を煽られているようだ。  でも……これがよくなってくるんだぜ?  ヘビをズルリと抜き出しては、また挿入する。最初はゆっくりと、そして次第に挿入のストロークを短くしていった。  当のヘビはイッて失神してるのか、全く動く気配がない。 「あぐっ……あっ……いやだ……奥は、いや……くっ……ぅぅん! あっ……はっ……あぁん! あっ、あっ! いや……なん、でぇ……?」  イヤだという訴えの合間に、喘ぎが入りはじめて、ほくそ笑む。  おっさんも自分が感じはじめたことに戸惑っているようだ。  ふっ、忘れてないか? オレはゼリー状の体に、催淫効果を持つピンクスライムだぜ? 体の外だろうが、中だろうが快楽の虜にしてやるよ!  オラッ、ヘビを突っ込まれて感じやがれ! 快楽落ちしろ! 「ひぅん! やぁっ……! あっ、あっ……! いや、いやだぁ! そんなっ、奥、頭が、おかしく、なるぅ! あっ、あぁ! いいっ、あぁぁ!」  ヌチュ、ズチュ……ッ! 度重なる抽送に、オレの体には気泡が出来ていた。  順調に快楽にのまれているおっさんに、気分は上々だ。 「あひっ! あぁん! あっ、あっ、おくぅっ……あぁ!」  催淫効果も手伝って、今やおっさんは自ら腰を振っている。  その腰の動きに合わせて、奥へヘビを挿入したときだった。  ヘビが気を取り戻したらしく、反射的に体をうねらす。 「あひぃぃんん!」  今までと違う動きで内壁をなぞられ、おっさんは一際高い声を上げた。

ともだちにシェアしよう!